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【ネタバレあり】五等分の花嫁 6巻 感想と考察 後編 舞台は次へ

ニ乃と擬音とコンビネーションがやばい

 

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五等分の花嫁6巻 春場ねぎ著

  

しかし、、、この尽くしっぷりは駄目男に貢いで騙される系でなかろうか。騙したい、いや騙されて荒んだニノの愚痴を聞きながら一緒に飲んだくれたい。

 

 

会議は踊りそして進む

  

きんたろーは姉妹から離れるための二乃なりの鍵でした。林間学校編では友達にはしゃべっていますが、ふーたろーには全く言わないですし、姉妹とすら切り離されたところでの関係を望んでいる。

 

状況を考えるとすげー数のシュークリームがあるから他にも人を呼ぼうぜ、くらいのノリの雑談じゃないかとも思うのですが、姉妹という二乃にとってのパワーワードをきんたろー君が発するだけで二乃はショックを受けています。

 

あと、作品を通して表情だけの無言ーコマふたコマが多いですよね。そのときのキャラの心情を強調するとともに、間というかタメもできるのが好きです。多くは語らないというか、語り以上に語っているというか。

 

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五等分の花嫁6巻 春場ねぎ著

 

 

恋により人を識別する能力が著しく落ちていたのに、姉妹のことを持ち出されて、きんたろーが変装であったことに気づく二乃。姉妹とふーたろーのエピソードが強く結びついている。

 

そしていつもは果断+直截な二乃ですが、その場で指摘はせずわざわざ、外堀を埋め決定的証拠をつかみます。らしくない。いつもの行動をとれないほどの衝撃。あるいは証拠を押さえにかかる冷静さは二乃らしいとも感じます。なんとなく合理主義者のイメージがあるので。

 

どちらにせよ、相当ショックを受けたのは間違いない。睡眠薬?を仕込まれて家を追い出される(実際にはホテルを引き払う)というのは関係リセットの象徴で、話し合いすら拒絶しています。そこにあるのは怒りよりは悲しみかと思いましたが、ホテルを出るときに浮かべているのはこの表情。これは何だ?

 

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五等分の花嫁6巻 春場ねぎ著

 

 

きんたろーがふーたろーであったことにより林間学校のシーンもシュークリームのシーンも二乃にとっては黒歴史。ですが、他にも印象的な場面があるようです。絶対素直にならないウーマンな二乃は語りませんでしたが、きんたろーではなくふーたろーとの思い出だったら良いな。

 

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五等分の花嫁6巻 春場ねぎ著

 

 

 

紅茶と緑茶 

 

二乃三玖のシーンでは、三玖がまさかの戦国武将好きカミングアウト。唐突過ぎて普通に読んでしまった。

 

本巻は一貫して「変化に伴ってかわらなければいけない」という姿勢が貫かれていますが、なんとなく犬猿の仲だった二乃に自分の秘密を伝えられるくらい三玖は自然に変わっていっているのでした。

 

秘密にしていたこととそれを喋ること、どちらも自覚的(意識的)に語っています。ふーたろーの影響で変われたことを喜んでいるようでもあります。三玖はふーたろーのこ好ときすぎですね。

 

そんな三玖は、”変化”によって取り残されると一人になって巣立たなければ思っていた二乃に、”変化”を受け入れ一緒に"変化"していこうと説く。変わらないままだと20点で、皆変われば皆で100点になれるよと言うのがまたよい。

 

それはふーたろーが発した基本方針でもありますし、100点というのは本作の主題というか小道具であるテストの点数と結びつきます。皆が目指すのはテストで100点をとることであり(最終的には)、皆が変わりきって己が道を見つけることである、という暗示かもしれません。今後、この変化という新たなキーワードがどれほど使われていくのか気になるところです。

 

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 五等分の花嫁6巻 春場ねぎ著

 

 

ふーたろーのことを「人の心に寄り添える」と評していた三玖ですが、三玖もそうですよね。ふーたろーの影響なんでしょうか。

 

 

 走るべきか?メロス

 

四葉と一花の草花コンビは四葉の窮地を救うために脱するために一花が一肌脱ぎました。
 

本作が秀逸なのは主人公と各ヒロイン、だけでなくヒロイン間での話の絡みが多いところです。いわゆるハーレムものではありますが、物語そのものや話に奥行きを与えてくれます。

 

ぽやっとしている一花はやっぱりお姉さんで、我慢体質な四葉を気遣います。ストレスで口内炎ができるのがわかりすぎる…

 

四葉は、どちらかといえば割りとイケメン(主人公)感がありますよね。

 

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五等分の花嫁6巻 春場ねぎ著

 

 

 

本巻の主人公は二乃ですが正妻感は三玖です。

 

6巻はずっと二乃のターンでしたね。四葉の問題も含めて二乃が解決のきっかけをつくります。そして四葉に話し合いを進めるこの言葉。辛いけどって言えちゃう強さにこちらが何か辛くなります。二乃も変化=成長したのでした。

 

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五等分の花嫁6巻 春場ねぎ著

 

 

試験勉強ではついに全員攻略された勉強する気になった姉妹でした。ふーたろーうれしい。三玖はそれに気づきます。ここらへん強い。

 

 

そしてふーたろー

 

やはり家族関係になにかあるのかなー。とはいえ、川に落ちたら助けに来てくれるような絆をふーたろは持っている。レナに別れを告げるシーンは象徴的ですが、理解できませんでした。どういうことなのか。

 

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五等分の花嫁6巻 春場ねぎ著

 

 

物語が大きく動いた6巻。新しい展開はどうなるのか、単行本派なのでまた数ヶ月待たなければならないのがつらい。

 

 

おまけ

 

バスト88?DとかEとか?美人で性格もよく再現性もあるとかすげー遺伝子だ。っていうか、もっとあるだろ

 

7巻感想です。 

herumo.hatenablog.com

 

 

ちなみに6巻前編はこちらです。

herumo.hatenablog.com

 

 ついったーの呟きをまとめました。設定資料とかもお宝です。

herumo.hatenablog.com

 

 

五等分の花嫁(6) (週刊少年マガジンコミックス)

五等分の花嫁(6) (週刊少年マガジンコミックス)

 

 

五等分の花嫁(1) (週刊少年マガジンコミックス)

五等分の花嫁(1) (週刊少年マガジンコミックス)