社会人はリラックスしたい

社畜の馬小屋

漫画の感想とか、馬術とか、投資とか、ファッションとか(旧社会人はリラックスしたい)

【土曜日の乗馬・馬術】先人の落馬シーンをみて自分が落馬するのを避けよう 馬場編

こんばんは、へるもです。

 

怪我をしたくない!ということで、他人様が落ちるところを見てどういうのが危険なのか避けようという趣旨で記事を書きます。

 

落馬による怪我の原因分析

 

乗馬中の怪我は落馬が原因のものが多いです。発生件数を見ていると、乗馬(馬術)は安全が常に担保されているスポーツではありません。

 

ただ、練習中に何回も落馬するかといえばそんなことはないです。私自身、4~5年乗っていて落馬は1度ですし、特に馬場では落馬シーンなんてほとんど見たことありませんし、落馬で怪我をした人も知りません。自分しか。。。

 

つまり、怪我の中で原因ランキングトップの落馬であっても、落馬の確率やそれによる怪我の確率も低いんだと思います。

 

ただ、これは普通に練習していたらだいたいは落馬経験がなく、落馬によるダメージを最小化する練習がつめないことを意味します。自分の経験によるバイアスは大きいですが、落馬による怪我のイメージは、だいたいの落馬はたいしたことないけど不意に”危ない落馬”に襲われ落馬時のダメージ軽減能力がないゆえに怪我をしてしまう、という感じです。

 

 

herumo.hatenablog.com

 

 

落馬による怪我を避けるためには

 

1つはダメージ軽減能力のupです。たとえば、競馬の騎手は万が一の落馬に備えて受身の練習を行うと聞いたことがあります。

 

しかし、これは一般のライダーが行うには難しいです。受身の練習なんて普通はできませんし、落馬経験を増やして練習というのはなおさら無理です。

 

そうなるとやはり怪我をしないためには落馬を避けるしかありません。もっと具体的にいうと落馬の一瞬手前でそれを察知し、落馬しそうになっても耐えることができるようになれば、怪我の可能性をぐっと引き下げることができるようになります。

 

このページでは「銃で撃たれてもよければ怪我をしない」というような若干の無茶振りめいたことが書かれています。そんな情報を頭に入れてもしょうがないわいうのはもっともですが、「知っている」ことは思いのほか重要と思っています。

初心者を脱した人が怪我をしにくくなる、ということはやはり「知っている」から危険を避けれるということだと思うのです。

 

どんな落馬のパターンがあるのか、対処法としてはどんなことが考えられるのか、をつらつらと書いています。

 

 

落馬の予兆を捕らえる

 

落馬の一歩手前で察知するにはどうしたらよいのかというと、まずは落馬の典型的なパターンを知ることが第一歩だと思います。自分がヒヤリとした経験を元に、それに近い状態になっているものをyoutubeにあがっている動画を元にいくつか紹介します。

 

(以下、※部分のところは1級ライセンスを取っただけの人間が書く超個人的な見解で、正しいかどうか自信がありません。ひとつの意見として参考程度にとどめておいてください。)

 

①馬の躓き

 


2018.6.30落馬失権 なのはなと美江※A2課目

 

落馬シーンは2:23~

 

駈足の最中に馬が躓いて落馬してしまっています。A2ということで2級ライセンスレベルの実力で、たぶんこのレベル帯相応の実力をもった方ですが、不意打ち気味の躓きになすすべもありません。

 

手綱をしっかりと持ち基本をこなしているからこそ上体が引っ張られていますが、落馬後も手綱を持っていたため頭を打つなども起こっておらず、大事には至っていなさそうです。

 

この動画では落馬した悪い例のような書き方になってしまっていますが、この①手綱をしっかりと持つ②落馬後も手綱を離さないことで頭から落ちるのを防ぐ or 脚だけが馬具に引っかかり引きずり回されるのを防ぐ、というのはとても重要なことと教えられます。初心者の方は覚えておくべきことでしょう。

 

※どうしたら落馬を避けれたかを考えると、馬の首に手をついて前に振られた体を支えてしまってもよかったような気がします。

ただ、馬に負担をかけすぎるのもよくないですし、難しいところです。クラブの先生に相談し、馬がその負荷に耐えれるかどうかを確認しましょう。

 

※あとは、綺麗に乗るために少し体をカチカチに固めすぎているのか、体全体でリズムを取っているのか、腰より上の柔軟性を使えておらず躓いた後は何のリカバリーもできていないように見えます。太ももで馬体を挟み込むことで土台をしっかりと作れば上体が引っ張られても立て直せるとも思うのですが、筋力的に女性には厳しいかも?

 

 


ティアラ駈歩で落馬

3:55~

 

馬が躓く原因としては馬が前傾姿勢になる、頭が下がりすぎるといったことがあげられます。この動画はそれっぽい感じがしますね。手綱が緩み過ぎないようにしましょう。 

 

 

②人間のバランス崩れ+遠心力

 


2011/11/23駆け足の練習中初落馬

 

0:40~

早足から駈足の切り替えでバランスを崩し、急停止で止めをさされてしまいました。体重が軽いせいか、運動神経がいいのか大事にはいたっていません。

 

 


白河乗馬同好会 SM1号落馬

 

1:50~

たぶん結構スピードがでて制御不能に近い状態ではないのでしょうか。制御不能であるときははね動く床に立っているときのように自分では全く何もできません。

いきなり制御不能になることはあまりないので、ちょっとヤバイなと思ったときにスピードを緩めるとか、自分の体のバランスを確認する、とかそういったことができるようになればかなり安定した練習・駈足ができるようになります。

落馬しそうなのに雰囲気が明るいのがちょっとおもしろい。

 

 


6月3日の落馬

 

1:16~

障害競技ですが、馬場でも起こりうるのでこちらで紹介します。落ちた人間に馬が驚いていることが分かります。馬は落馬した人間を「いきなり現れた何か」と理解しているような気がします。

 

馬術では円運動を多用しますが、それによる遠心力が落馬につながります。1つめ2つめのように徐々にバランスが崩れ外側に放り出される場合と、3つめのようにスピードが出てしまったために一瞬で遠心力に食われるケースがあります。

 

どれも落馬寸前にはからだが外側に傾き、外側のほうに体が乗ってしまっているのが分かります。駈足のリズムが崩れるとある瞬間でふわっと体が外に流れてしまい、遠心力にとらわれリカバリーが難しくなります。私は朝の練習でボーっとしてしまい、ひやっとしたことがありました。

 

※イメージ的にお尻(体の重心)が外側にずれすぎて落ちるので、鐙に頼りすぎず、やはり太ももではさみ安定をはかることが重要です。(馬にしがみつくのとは違う)あとはバランスというか体の傾きですね。

 

ちなみに二つ目のように柵にぶつかるのが一番危険です。馬場は落ちても意外とやわらかいのですが、柵の上に落ちると体の横から丸太で殴られたようなシチュエーションになってしまいます。エアーバッグ式プロテクターでは防ぎにくいのも恐ろしいところのひとつです。

 

③驚く


fall from a horse(落馬)

 

0:20~

 

鳥に、落ち葉に、車に、人に、馬は人間が思う以上に繊細です。並足中も気をつけましょう。驚いたあとすぐに落ち着くことが多いですが、上にあげたものと違って急な方向転換を伴うので反動を”抜ききる”のが難しいです。動画でも馬の動きが落ち着いたあとに落ちています。

 

※このような動きでよくあるのが、馬の急な動きで人間のお尻が突き上げられ、バランスを崩すパターンです。個人的には障害のときのように立ってしまえばいいと思うのですが、馬場の練習だけではやらない姿勢なので初心者にはなかなか対処しづらいです。

 

 

④馬具の破損

 

www.youtube.com

 0:24~

 

なかなか避けにくいものではありますが、古くなった道具は新しいものに変えましょう。

 

以上、落馬4大シーン 馬場編でした!

 

次は障害編です。