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漫画「幼女戦記」21巻 感想 幼女戦記(ギャグ) ネタばれあり

こんばんは、へるもです。

 

実は21巻は出ないんじゃないか?なんて話していたのですが普通に出ましたね。

 

ちなみに記事が遅くなったのは刊行に気づかなかったとかではなく、単純に見るのが2度目だったからです。笑

webでも公開されているのを知ってからそっちで見てたんでなんとなくリズムが狂ってしまいました。

 

そんな幼女戦記21巻の感想です。

 

以降はネタバレがあるのでご注意ください。またこれ以降引用する画像は注釈がない限り、幼女戦記21巻からの引用です。

 

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 ぱっと振り返って

内容薄いな?!

漫画版の正統続編ではあるのですが、骨休めの巻末おまけを読んでる気分でした。なんか軽め。

別に悪い、面白くないと言っているわけではないです。(ここ重要

むしろ熱いシーンもそれなりにありました。

 

ただ、20巻までの数巻はつえーボスキャラと戦ったり、奮闘むなしく終戦にはたどり着かずターニャが珍しく弱気になったりと見所目白押しでしたよね。

しかし、、、

 

 

圧倒的な説明不足感。。!

 今回は、ぽくぽくちーん。

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えっどういうことなの?笑

 

よくわかんねぇ。

ぽくぽくちーん??

 

北アフリカに攻め入るには海を渡るので、陸上の陣地(橋頭堡)が必要なことはわかります。そのあとにそれを守り切るためには殴られっぱなしにならないように手を打つこともわかります。(陣地を広げたり、飛行場潰したり

 

しかしノリで決まったかのような展開と、ポリトリとかよく分からない地名で、流れの筋のようなものが頭に入ってこぬ。

ターニャおじさんのミリオタ解説がいかに読者の理解の助けになっていたかが分かるシーンでした。

 

この展開になった理由を考えるとしたらギャグシーンを入れたかったんだろうな、と。

 

 

戦史を紐解き微笑みを

幼女戦記はもともとギャグシーンが多いので、21巻にも笑いの場面を用意するというのは当然の流れです。

幼女戦記のギャグといえば「どうしてこうなった!」かマッドサイエンティスト。しかしマッドはともかく「どうしてこうなった」もここでは使えません。(理由は後述

 

そこで用意されたのがロンメル将軍のオマージュなのでしょう。

 

モデルになったロンメル将軍は今もなお人気のある方です。

その英雄的な人格と戦歴はもちろんですが、目立つのはその機動力。後続を置いてけぼりにするくらいの猛進軍を見せたりととにかく目立つ人でした。

それを語る人はちょっと面白そうに語るイメージです。ここで使えば爆笑間違いなし!(?

 

 

訓練された漫画家

しかし、、、これはミリオタ向け過ぎでは?笑

 

漫画を読んでるというより、戦史をなぞってこんな凄い(変な)将軍がいたんですよっていうYouTubeを見てる気分でした。

なんかあるじゃないですか、史実解説系の動画。コメント欄ではその戦史を始めて知った人がみんなで草生えるwっていっているようなやつ。あんな感じ。

 

実際の史実であればその奇想天外っぷりと、それにもかかわらずうまくいったという事実に好奇心が惹かれます。

しかし、フィクションだとなんかよく分からないノリだなと思ってしまいました。笑

 

 

どうしてこうなったが使えない理由

今回の展開は「どうしてこうなった」が使えなかったからと書きましたが、この理由は単純に原作とはかなり異なるストーリー展開で、将軍目線で話が進むからです。

 

どうしてこうなった!はターニャおじさんが思惑とは違う状況に放り込まれた時に使う言葉で、ターニャの主観で物事を進めることが必須なんですよね。

 

それが今回は将軍目線で、ターニャは"駆けつけるヒーロー"、つまり第三者として登場します。なので「どうしてこうなった」が使えませんでした。

 

 

どうしてこうなっただけが幼女戦記ではないが

幼女戦記を成り立たせる3要素はギャグ、ターニャ無双、ヴィーシャとの結婚式なので、かっこいいターニャを書くのはある種のお約束です。

 

 

これまでもそんなシーンがありましたし、新展開の1ページとしてターニャを活躍させるというのは全然ありな演出でした。

 

しかし、、、それを許さぬフランソワの雑魚敵感

 

 

堕ちた品格

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味方のピンチに現れるターニャおじさんに痺れる憧れるぅ!っていう楽しみ方が普段ならできたはずなのですが、、、

 

 

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敵がよええぇ。

 

名も顔もなき三銃士や貴族みたいな人が噛ませ犬すぎて緊張感が息してなかったですね。

貴族みたいな人は結構重要な敵キャラのはずなんですが名前が思い出せません。

 

幼女戦記に限らず多くのアクションものは、強い敵やシビアな状況をいかにかっこよく切り抜けるか、いうところが重要です。

敵が輝くほど(その上をいく)主人公がかっこよく見えるものですが、敵が雑魚キャラ扱いだと味方もなんか強いんだか弱いんだか分かりませんね。笑

 

かくしてやたらとライトというかギャグちっくな幼女戦記になったなと思いました。

 

 

見所は

新展開の楽しみ方はなんでしょう。

個人的に印象に残ってるのはやっぱ新エース活躍シーンとロメールと組んで楽しそうなおじさんかなぁ。

 

 

エースオブエース

将軍付のエースが出てきました。

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彼女はかなりの実力者のようです。ポニテさんといい、最近は(漫画の美味しさ的に)良い位置に来る魔道士は女性魔道士が多いですね。

 

10中8,9は読者受け(画面映え)を狙ったものだと思いますが、一方で敵キャラには女性があまりでてきません。狂犬メアリーくらいです。

 

こういうこと考えるとライヒの徴兵と教育戦略はうまくいってるんだろうなーとか、だからこその破竹の進撃なんだろうなーとか思います。

明言されていないこともちょっとした描写から読み取れ(妄想でき)、この一手が大変よい余白を作っているなと思いました。

 

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ちなみに一連のシーンの後、空にピストルを撃ってる将軍のシーンもお気に入りです。

たった一コマですが、これまでの前線指揮官とは格が違う感じが一目でわかるいい演出でした。

まぁ遠距離で攻撃しろよとも思いますが、そこはエースの活躍があったということで。

 

 

別にディスってないよ

今回は幼女戦記の弱みがあぶり出されたように思います。

それは、、ターニャ抜きにはストーリーが成り立たない!

 

なぜこう感じるか、完全に紐解くことができていないんですが、幼女戦記のサイドストーリーって想像しにくくないですか?

 

 

オンリーワンナンバーワン

たぶん、キャラクター達に因縁や悲しい過去がなさすぎる、勧善懲悪と困惑、葛藤のような悩みがなさすぎるのかもしれません。

部下に殺されて異世界転生したターニャだけなんですよね。ストーリーを動かすほどの内発的動機があるのは。

 

語ることがない観客と、喋り捲るターニャおじさん。劇の題名は異世界転生した世界で出世したい。そんな感じ。

 

実はフランソワで街を焼く時に葛藤するキャラもいるんですが、あまりにターニャおじさんが大正義すぎてダキア戦の焼き直しになっちゃいました。

(現代戦というものを見せてやろう!的なやつ)

結局ストーリーもキャラもターニャおじさんありきって感じですね。

 

前巻でのエーリャの語りはなんとなくこれまでとは違う色を幼女戦記に添えてくれそうな予感がありましたが、、

 

 

今後

先の展開をもう知ってるのであれですが、やっぱ着目したいのは原作では描かれなかった部分の描写ですよね。

これまでいい感じに補完されてきたと思うので、楽しみにしたいということで筆を置きます。