株が下がった今は投資のチャンスなのか?この十年はイージーゲームだったというけど本当なのだろうか?
こんばんは、へるもです。
突然ですが、リーマンショックのときに心に決めたことがあります。
それは次に株式市場が荒れたら投資に手を出してみようということ。
前々から興味があったのですが、自分には知識がないのは明らかだったので手をつけにくかったんですよね。
そして、今、ニュースでも連日報道されていますが、株価が下がっています。
だからといって飛びつこうとは思っていません。損したくないし。
なんかネットではアベノミクスで株式投資で利益を得るのは簡単だったという話をしていますが、本当なのでしょうか。個人的には上がったり下がったりしていたな、という印象です。
確認と勉強をするという意味で過去を振り返ってみたいなと思います。
日経平均
google検索画面より
これを見ると確かにイージーゲーム感はあるな、と思います。
ピークの2.5万円代で頭を打っている感じはしますが、2011年以降、全体的に右肩上がりです。
頭を打っているということはつまり売るタイミングは何度か訪れているということであり、2011年以降はいつ購入しても、基本的に損しないことになります。(最後のコロナショックをのぞく)
これは日本の会社の一部を集めて平均をとったものなので、個別に株を見るとどうなのでしょう。
素材系
日本に残された最後の砦は車産業ですが、その門番として存在感を示すのが化学系の会社です。
化学系はイージーとはいいがたい
google検索画面より
信越化学
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個人的なイメージで大きさの三菱、強さの信越、技術のクラレを選びました。
2018年以降、下降傾向にあるのが見て取れます。
これだけ見ると”ボーナスタイム”は2012年~2016年くらいであり、このときに買えた人だけが利益を出せそうな感じがします。
逆に言うとそれ以降は買っても短期的には利益を見込めないというか、損するだけという感じですね。
ちなみに、クラレは米国工場の火事で賠償が発生する(しそうだったかな?)というトピックスがあるので混ぜないほうが良かったかもしれません。
燃えた工場は樹脂工場の模様です。エバールもセプトンも、クラレの中ではかなり強い製品のイメージがあるので、早く復旧してほしいな、と日本人としては思います。
http://blog.knak.jp/2019/10/post-2297.html
二重苦の東レ
B to B企業の宿命を顕しているのが東レです。
google検索画面より
上の三社と比べても下げ幅がものすごいです。
2017→2018の利益が半分になってしまった炭素繊維事業なのですが、それに追い討ちするように2019の最後にはボーイングの絶不調が重なってしまいました。
https://leverage-investment.com/2019/08/23/toray-stockprice-down/
数日前からやばいといわれていたボーイング社がついに政府へ支援要請する状態に - 頭の上にミカンをのせる
炭素繊維は強くて軽いという特徴を生かして飛行機の部材として使われることが増えてきました。
そのトップランナーが東レ(というか東レ以外は有象無象)なのですが、供給先であるボーイングがやらかしてしまったんですよね。
こうなると素材屋はつらいです。
ただ、東レは長い目で見ればあがるんじゃないの?という気がします。
ユニクロのエアリズムに使われている糸とかは超細いのですが、あれをユニクロのコスト要求と量にあわせて大量生産できるって超凄い。
っていうか技術者的には、ここが市場に評価されなかったらもう技術を見てくれることはないんだなという諦念すら持ってしまいます。
東レは「技術」も「技術をお金にかえる能力」も他の会社より高い印象を持っています。
繊維でお金を稼ぐのって非常に大変なので。
車系
電器、鉄、造船、繊維、インフラ、とあらゆる産業が死滅しつつある日本ですが、なお存在感を示すのが車業界です。
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日産
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ホンダ
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スズキ
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こちらも下がってしまっていますね。
車業界も”ボーナスタイム”は2012年~2016年くらい?
日産は途中までいい感じにあがっていたのですが、なだらかに下落しているのが少し笑えます。
海外に行くと日産とトヨタの車をよく見かけるのですが、トヨタ>>>日産>韓国、くらいのブランドイメージという印象です。安売りしてたんじゃないかなぁ。
情報
google検索画面より
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情報関連企業もやっぱり2018年近辺だと上がらないものですね。
まとめ
・単純な株価上昇基調は2012~2017くらいまで
・下がったら戻るとしても2~3年かかる
・事故や取引先の不調でびっくりするくらい株価が下がる
・今は2013~2014年当時相当の価格になっている会社が多い
ここ数年は株を始めるのにいい環境というのは終わっていたんでしょう。
アベノミクスによる上昇基調がひと段落し、初心者が手を出すと火傷する環境だったように感じます。
やっぱり初動と速度が大事なんだなぁ。今回のコロナウイルスの対応に似ていますね。
今後の行動へ反映させると
一方で、やはりコロナと原油価格下落で株価が下がった今は一種のチャンスのようにも思えます。
みんなもそう思っているようで、楽天証券とかは申し込みが殺到して開設に時間がかかっているという話もあります。
とりあえず株式投資に興味があるので証券口座を開くというのが1st stepですね。
2nd step、つまりどう買っていくかについて検討してみます。
まず避けたいのは、当たり前ですが、損が出してしまうことです。(最悪、利益は出なくて良いです。)
損が出るパターンは2つ。
・一度に大金を投じすぎて、株価が下がったあとに待てなくなる
・株価が買ったときより下がり続ける
これらを踏まえると①余剰資金で行うこと、②プロに任せるという選択肢を持つこと、③勉強すること、が大切ですね。
株価が上がっているからといって生活費を削って大金を投じると、株価が下がったときに「株価が復活するまで持つ」という選択肢がもてず、下がった株を現金化せざるを得ない状況になるというシナリオがありえます。
株価が上がりきった後は数年間は復活してない会社が多いです。
株価が買ったときより下がり続けるパターンは、、、こんなんどうしようもないわ!
株価が下がった今、次に起こるのは株価の上昇のはずなのですが(相対的には)、これまで過剰評価されていた場合は上がることはもちろんありません。むしろ下がるかも。
これを回避するためには運と情報が必要です。
運はコントロールできる因子ではないので、投資信託というプロに任せる商品を買うというのは有りだなと思うようになりました。
問題は投資信託(金融商品)は良心的な世界ではないということでしょう。金融商品とかメリットのない手数料目当ての商品とか、詐欺の印象しかありません。
結局のところ、勉強するしかないですね。
あるいは嗅覚を磨くといったほうが正しいかもしれません。知識がいくらあっても株価の予知はできませんが、あからさまな”美味しくない案件”を避ける手段はあるはずです。
auショップのSDカードのように、世の中の7割くらいは知識0の人を食い物にする商品であるはず、と思っています。
読み返してみるとなんてことのないことですが、自分なりにまとめることができてよかったな。