漫画「ゆうべはお楽しみでしたね」4巻 感想 終始ニヤニヤできるドラクエⅩを食った漫画【ネタバレあり】
地味にずっとスキだった漫画です。なんとドラマ化とかでびっくりです。アニメ化じゃないのね。
ネタバレがあるのでご注意を。
金田一蓮十郎著 漫画「ゆうべはお楽しみでしたね」4巻より
本ブログではまったく紹介したことがないので、あらすじを。
このあらすじのあとからは、ネタバレありでガッつり書いちゃいますのでご注意を。
金田一蓮十郎が描くネット×現実のDQXラブコメ!!
[ドラゴンクエストX]の世界をエンジョイしているパウダーは、オンラインの世界でチームメンバーと楽しく遊ぶ毎日を送っていた。
ある日、ひょんな事からチームメンバーのゴローさんとリアルでルームシェアする事に!
ゴローさんはいつも頼れるガチプレイヤー。
パウダーが現実世界の待ち合わせ場所へ向かうと、そこで待っていたのは…!?ガンガンONLINE公式サイトより
ネットゲームで知り合ったネカマとネナベがお互いに同姓だと思って同棲ルームシェアするお話ですね!(乱暴)
ついったーを見てみると、本編の内容より声優の宮野さんが出た~ていう感想ばかりで面白いです。ごろーさん(本田翼さん)可愛いとかももうあんまりなくて、主役を食う勢いの宮野さん人気に驚きます。アニメイトの店長というのが強すぎる。(笑)
ドラマでもマモ節炸裂!
— にじめん編集部 (@nijimen) 2019年1月9日
TBS実写ドラマ『ゆうべはお楽しみでしたね』ちょっと(?)うるさい店長役の宮野真守さんが面白いし流石すぎるhttps://t.co/kUdaUJk21y pic.twitter.com/32JvIzn1gV
舞台は日本、登場人物はドラゴンクエストXをプレイする
最初はドランゴクエストみたいなそれっぽいけど実は違うタイトルをプレイしている設定なのかと思いきや、普通に「ドラゴンクエストⅩ」って書いてますね。最近気づきましたが、さすがエニックス。
「ゆうべはお楽しみでしたね」で登場するゴローさんの頭装備、聖騎士のヘルム専門店です!
— ミルラちゃんとバケツ (@baketuman_DQX) 2019年1月15日
もちろん旅人バザーよりお安くご提供、こいつを被れば今日からアナタもゴローさん!
ドレア用、観賞用、布教用にどうぞ!
アズラン農村1784-4
#モーモンバザー #ゆうたの pic.twitter.com/JBCU5ucPmA
というか改めて読み返してみると最初から「ドラゴンクエストX」の宣伝漫画だったみたいですね。(笑)まったく気づきませんでした。
こちらで5話まで無料で見ることができます。
ついに進展あり
最初は水と油だった二人もドラゴンクエストXという共通の趣味や共同生活を通して打ち解け、BBQなどのイベントを通してお互いに気になる存在になってきました。
最初は宣伝漫画だったのにどんどんラブコメになっていった流れとなんとなく似ていますね。
そして遂に彼氏彼女に!いやーすばらしい。リア充爆発しろ。
ゆるふわに見えて剛速球ストレート
個人的に特にすばらしいと思うのは、その距離のつめ方だと思います。
やっぱり特にラブコメだとちょっとした誤解とか、三角関係のこじれで話を作ってしまうじゃないですか。もちろん山あり谷ありのお話は面白いのですが、その分体力を使ってしまいます。
その点、本作品は特に飾り気のない生活の中で、徐々に徐々にお互いを意識して、相手の何気ない一言がうれしくて、その延長線上に付き合うという結果がある。
ゆっくりと、されど確実に惹かれあう二人というのは微笑ましくて、凄くリラックスしてストーリーを楽しむことができました。
割りとゆるふわなストーリーという印象があったのですが、振り返ってみると混じりけの少ない直球勝負なラブコメでしすね。(笑)
「ゆうべはお楽しみでしたね」の4巻を読みました。ニヤニヤが止まらない。早く5巻出ないかな。 pic.twitter.com/0pvQatO7Zv
— sasuke (@sasuke35941) 2018年4月15日
ドラクエをやっていなかったゴローさん
いやいや3角関係あったでしょ!あやのさん!って自分につっこみを入れながら文章を書いていたのですが、あやのさんはそんな当て馬的なキャラクターじゃないと思うんですよね。なんというか象徴的な存在。
あやのさんって見た目は超ギャル、友達も超ギャル、性格の良さは感じるけど、ちょっと押しが強い。あれ、これってゴローさんの中身(おかもとさん)じゃね?
いきなり体の相性を確かめようとするという差別化戦略もとられていますが、あやのさんは、もし、おかもとさん(ヒロイン)とさつきくん(主人公)がドラクエという共通の趣味をもっていなかったら、というストーリーの暗喩に見える。
その答えはもちろんさつきくんの挙動不審からお互いの関係が一生交わらない立体交差ルートです。
金田一蓮十郎著 漫画「ゆうべはお楽しみでしたね」1巻より
ネットゲームでお互いの人となりを知っていなければ性別判明後にゴローさんがルームシェアに踏み切ることもなかったですし、パウさんもギャルに慣れることができなかったでしょう。
二人の人生にとってそれくらいネットゲームは重要なポジションにいるわけです。
管理人の妄想がかなり入った解釈なのですが、オンラインゲームを扱う漫画ですので、ラブコメの重要な部分にその存在が見え隠れするというのはなんともにくいですね。
っていうか結構あやのの自分が好きなものに正直で天真爛漫なところが好きなので今後もぜひ出演してほしいところです。
性格がいい人たちというのは本当に安心してみることができますよね。
頑張ったぞ!パウさん
いやーやりましたね。パウさん。
ちょっと内気な青年ですが、やるときはやる男でした。あやのさんに迫られて逃げ、あまつさえゴローさんに庇われてしまっていたのでどうなることかと思っていましたが、びびりながらも本心を告げます。
半身の構えであるゴローさんを情感たっぷりに落としにかかる様はやるじゃん・・・って感じでした。(何様だ)あのシーンは冷静に言っているようにも見えますが、きっと四六時中パウさんがゴローさんのことを考えていたからこそ、ああも自然に強い言葉を使えたんだろうなぁ。
ゴローはパウの嫁!って感じです。まだ嫁じゃないけど。
金田一蓮十郎著 漫画「ゆうべはお楽しみでしたね」1巻より
個人的にプク子トークで熱くなるパウさんがツボでした。ひとつのことに熱中できる人ってすごい。そして何よりパウさんがゴローさんをドン引きさせているのが二人の関係性の変化を端的に示していてよかったです。
最初は基本的にゴローさんのアプローチ(恋愛的なものじゃない)に壁を感じるパウさんの描写が多く、二人の住む世界の違いが一種の定番ネタになっていました。「ギャルとオタク」、「エンジョイ勢とガチ勢」というかなり高い垣根を越えて友達以上の関係に自然になっていったんですねぇ。
個人的にゴローさんを楽しむ漫画だと思っている
いろいろと書きましたが、やはり一番は「おかもとさんかわいい」ですよね。
ギャルモードも素朴妹モードも楽しめるヒロインなんてなかなかいません。特にファッションセンスは少年漫画(ですよね?)とは思えないクオリティです。さらに4巻では次第にデレてきたシーンがやたらと散りばめられており終始ニヤニヤって感じではないでしょうか。
なんというヒロイン力だ。
金田一蓮十郎著 漫画「ゆうべはお楽しみでしたね」4巻より
一番はやはり「ごろーさんと一緒にいるためなら俺は目いっぱい無理をしたいと思っている」と言われた後の顔ですね。ハート打ち抜かれとる。
そしてそれを悟られたくなくてちょっと強めに振舞いながらも、結局は嬉しいのが顔に出てるって感じがいいです。「付き合うか」ってめっちゃ男前や。
「どちらかといえば好き」とかいっていますが、部屋を出る理由にも部屋を選ぶ理由にもパウさんが介在しており、いやお前絶対パウさんのこと好きだろって感じですよね。(笑)
でも、パウさんにとってゴローさんが違う世界であるのと同様に、ゴローさんにとってもパウさんは遠慮せざるを得ない世界の人で、パウさんに対する気持ちを持てあますゴローさんというのは素直かわいくもいじらしいものでした。
こんな背景がきっちりと書かれていたからのパウさんの告白ってやはり強いな。もうラブコメっていうより純愛ものだな。
最初のほうの展開から本当にラブコメになるのかって思ってた時代もありましたが、もうこれドラクエⅩの漫画じゃないですね。(笑)
いつの間にか出ていた5巻を早く読みたいです。
フルカラー版なんてあるんですね。めっちゃ見たい。
【フルカラー版】ゆうべはお楽しみでしたね 4巻 (デジタル版ヤングガンガンコミックス)
ゆうべはお楽しみでしたね 1巻 (デジタル版ヤングガンガンコミックス)