【アマプラ映画お勧め】「ハッピーフライト」「Wood Job」「バクマン」「鍵ドロボウのメソッド」【★4つ】
こんばんは、へるもです。
アマゾンプライム(プライムビデオ)、ネットフリックス、Huluなど、気軽に映画が見れる環境にあるわりにあんまり見ませんよね。
これは選択肢が多すぎて選べないからではないか、と。
そこで映画(アマプラメイン)のおすすめをぽつぽつと書いていこうかなと。
ハッピーフライト
★★★★☆☆(おもしろい!)
飛行機を飛ばすというのはどれだけの人が頑張っているのか、そんなお話。
アニメであればお仕事アニメといわれるジャンルになるでしょう。
トラブルに見舞われるも一丸となって対処する姿はいっそのこと美しいです。
作品の書き方として興味深かったのはいろんな部署が関わるのに説明は最低限である部分。
それぞれの仕事が何をしているかはぼやっとしか分からないですし、綾瀬はるかが出ていてもほぼモブでしかありません。
だからこそ数多くの人がいろいろな専門性を持って働いているのだなということが浮き彫りになってきます。
部署間の愚痴や厳しい上司はリアルで、特に”やってしまった”時に画面から伝わってくるあせりはリアルでした。仕事でやらかしたときの自分を思い出して、なんだかこちらまで苦しくなってしまいます(笑)
もちろん陽の部分もまたリアルで、うだつのあがらないおっさんが非常時に輝いたり、先輩後輩がトラブルを解決してくれたり。ご都合主義でしょ?そう思う方は見てみてください。割りと現場でありそうなレベルに収まっています。
集の中の個ではなく、個からなる集を書いたこの作品、サラリーマンにおすすめしたい一本です。
Wood JOB
★★★★☆☆(おもしろい!)
林業のお話です。
現代っ子、都会っ子の象徴のような主人公はひょんなことからくっそ田舎で林業を学ぶことになります。
インターンのような形で研修に行く主人公ですが、受け入れるのは林業を生業にする人たちとは最初はうまくはいきません。
だっていろいろと違うんだもの。コンビニもない、あれもない、これもない、ないない尽くし。
そんな彼がどうやって林業に対する姿勢を固めていくのか、林業を営む人たちに認められていくのか。
ストーリーとしては王道かもしれませんが、なじんでいく彼と彼らを見ているとほっこりします。
が、物語に出てくるような努力と奇跡がないとうまくはいかないのかと現代日本と照らし合わせて危うい気分を持ってしまうのも事実です。
林業を営むのがしんどくなって間伐材(森を生かすために切られた木)が放置された結果、木が大雨による土石流に混じって被害を拡大するという話もあります。
国土の多くを森が占めているにもかかわらず、林業のことを普段意識しない我々ですが、この作品をみたら何か大切なことを思い出すかもしれません。
お気に入りポイントは、作中の随所に現れる神道と林業の結びつきや、「自分が生きている間には自分の行動の成果は分からず、死んでから自分の世代が行った成果が現れる」という言葉です。
林業ならではタイムスケールを知れたのはとてもよかったですし、現代社会が失いつつあるように感じる「利他的であり、めぐりめぐって利己的」な空気感がとてもスキです。
自分は他人に生かされていて、私は他人を生かすために頑張っている。
そんなプライドをもって仕事ができたらいいなぁと思います。
バクマン
★★★★☆☆(おもしろい!)
物語を通して、目指せアニメ化+打倒エイジを目標にした若者たちの話にフォーカスされており青春だなぁと思わずうなってしまいました。
原作とは違いますが、短い分キャラとストーリーのいいエッセンスが凝縮されており、ぐっとくる場面が多々あり。
印象に残ったのは演出方法です。
絵を描くペンの音の強調に、プロジェクションマッピングを使った作画風景というのは漫画ではできないことで、漫画を題材にしたこの作品でクリエイティブな表現というのはとても合っています。
どちらも観測可能で客観的な表現なのですが、それが意味するところは漫画家の主観なのでしょう。脳内で妄想が爆発し、それを絵や台詞に落とし込んでいる様子が見事に見事に表現されているな、と思いました。
加えてエイジ vs主人公の連載対決シーンが凄い。これだけは触れておきたいです。3D-CGとかだと日本の表現は今一歩ですが、バクマンのこの表現は全く安っぽくない。
日本が育んできた漫画的表現が見事に爆発しているのでは?
ちなみにエイジはWoodJobの主人公と同じ染谷さんです。かたや都会っこ、かたや変人。変人っぷりを見事に表現していますね。
あと、いろんな人がジャンプを読んでいるシーンには思わずぐっと来ました。
原作も大ヒットした漫画ですが、原作を知らなくても全く問題なく、むしろジャンプという日本の巨大産業の一端に触れてみるいい機会なのでは?とお勧めさせてもらいます。
「友情、努力、勝利」!!
鍵ドロボウのメソッド
★★★★☆☆(おもしろい!)
一世を風靡した半沢直樹のコンビによるコメディ映画です。
殺し屋が売れない役者に、売れない役者が殺し屋に、というのは字面だけで面白い。(笑)
予想を裏切る展開、台詞の連続でつい画面に集中してしまいます。
そして、コメディの部分や予想を覆す展開は見ごたえがあるのですが、なによりも色んな人や小道具が繰り返し使われるのがとても楽しい。
あちらが立てばこちらが立たず、という言葉がありますが、「この作品はあちらが立てばこちらも立つ」。
密度が高く、とても後味のよいの作品でした。