漫画「ダーウィンズゲーム」19巻感想 予期せぬ展開の連続はアプリ漫画の王者の風格【ネタバレあり】
こんばんは、へるもです。
ダーウィンズゲーム 19巻の感想です。ネタバレ注意!
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アプリ漫画の王者
1巻は平成25年発売だから2013年ですね。確か当時はiphone5が出たかそれくらいの時代だったと思います。LTE(4G)のサービス開始で一気にスマホの利便性が上がった時代でもありました。
そんな時代背景の中生まれたのが、スマホを題材にした漫画たちです。時期は少しずれますが、リアルアカウントとか。
あれ?他にもう終わった作品がないか調べたのですが、意外と出てこないですね。なんか色々出ていた印象があるのですが、あんまりなかったのか?
ともあれ、ダーウィンズゲームは初期に出たスマホを舞台装置に使った漫画です。まだアプリやソシャゲが浸透しきっていなかったからか、ゲームへの勧誘はメールを使って行われます。
ガラケーを使っていた人には懐かしさを覚える文面ではないでしょうか?スマホになってからこの感じのメールは見なくなりましたよね。
1巻発売から追っていたのですが、管理人はそのうち打ち切られるだろうな~と思っていました。もちろん好きな作品ではあったのですが、途中で中だるみしてましたし(特にしんめい決闘あたり)、なんとなく大衆受けはしなさそうとも感じていましたので。
それが長年生き残って、さらにアニメ化!
確かにここ数年、ブックレンタルでいい位置に移動しているなと思っていたんですよね。
スマホ漫画初期から存在し、アニメ化するほどの人気を得るなんて凄い!もう王様といっても過言ではないでしょう。
祝!
扉絵は女の子
ダーウィンズゲームが面白いのは緊迫した状況でも扉絵っていうんですか?最初のページはほぼ必ずアプリ女子なんですよね。このサービス精神は面白い。
持ち味の予期せぬ展開とかなめTUEEEは健在
ダーウィンズゲームの何がよいかってやっぱり予想を超えてくるところだと思うんですよね。
今回もいきなり降伏して更に異国に行っちゃいました。え、まじでっ。
さらに渋谷はモンスターに襲われて壊滅状態です。一般人に察知されないための都合のいい空間を作るのがセオリーでしょ?ってか入れ替わってるし。え、まじでっ。
ってかワンさん商売始めるの!?えっ(略
バンダ君と戦っていたときの展開からここに達すると誰が思うでしょうか。いや思わない。
このダイナミックな展開のおかげで先が読めません。どうやら”ぼくらの”的な地球 vs. 地球な感じは引き続きしていますが、、、
やはり一番気になるのは日本の居残り組みです。レインもリュージもスイもそこそこ強いのですが、一方であっけなく死にかねない脆さもあります。
お約束は必要で、更に
大胆な場面転換のあとはちゃんとカナメくんが活躍してくれます。やっぱり主人公が強いって言うのはある種の安心感があります。シュカより物騒な戦いをしていることに気づくシーンはちょっと笑いました。
ってかもう王さま認定されていますね。その力は雪蘭やワンさんどころか、よく分からん神父も認めるところです。でも王ってなに?
そしてカナメのところにはNからのヘルプメールに、ゲームマスターO(=ロリ王)の謁見、荒神力開放派の策略と息をつかせぬ展開が待ち受けています。
正直何がなんやら過ぎて語れません。(笑)
絵のレベル上がった?
ダーウィンズゲームはもともと綺麗で力のある絵が書かれていたのですが、本巻で感じたのは絵の表現力があがっているなーということです。
たとえばこれの上のコマでは、ピントをワンに合わせて主人公たちをピンぼけさせることで物事の後ろ側でワンが暗躍しようとしていることが凄く分かりやすいです。
前からこんな表現をつかっていましたっけ?少なくともおやっと思うほど効果的に使われているように感じたのは初めてでした。
あとはこの絵ですね。透明感と異国感が凄い。
カナメたちは降伏することで”地球”のダーウィンズゲームのしがらみから抜け出しました。そのおかげか人質連中は皆気が抜けています。
この絵から感じる”明るさ”はそんな彼ら彼女らの前向きで(いい意味で)ゆるんだ気持ちにぴったりで、さっぱりとした感覚を共有できているように感じました。
まとめ
色々な立場の人がいる中で群像劇じみてきました。
各自の思惑(特に幼女)が明らかになる20巻ではどう風呂敷を広げてたたむのか!楽しみですね。