漫画「幼女戦記」16巻 感想 表紙が頭悪すぎて本編の内容が頭に入ってこない【ネタばれあり】
こんばんは、幼女戦記16巻の感想です。
発売直後に感想を書くのは久しぶりですね。
ずっと忙しくてつい、、、
というか、今日の夕方には日本を発つため、ぶっちゃけ時間がないのは同じです。
が、それでも書く。
なぜなら、、、
Google検索画面より
ヴィーシャ臭いが検索トップに来ているから!
13~15巻の感想が遅れてしまったせいで、Googleで幼女戦記の感想を調べると、ヴィーシャが臭いという風評被害(事実だけど)を巻き起こしてしまっているからです。
16巻の感想よ。トップに来い!
ということで、以後、ネタばれありです。
(追記)
なんなんだこれは、、、やはり臭いのか、、、(笑)
幼女戦記の続きが読みたくて、衝動的に買えるのも電子版のよさ。先月のも買えるしね。
— 風見 (@kazamimemo) October 25, 2019
しかし、美人の添い寝だけど、絶望的な匂いって、少年に変な性癖でも植え付けたいのかこの回はw pic.twitter.com/hZMMHwuIfo
薬をやってしまったのか死後の世界かと思った
漫画 幼女戦記16巻 東條チカ氏著
なんだこの表紙!
これまでと違う変化球でそこは嬉しいとこなんですけど、さわやかな笑顔と幼女戦記ってあわねぇ。
額面どおりの笑顔と受け取れない
本来笑みとは相手を威嚇するものだったというのは範馬刃牙の語り口だったかな?
美少女達も含めた笑顔なんですが、楽しそうだなという感想を持つ反面、頭の裏側で「素直に受け入れてはだめだ!」と警鐘が鳴らされているのがわかります。
左の4人はまだ絵柄通りの笑顔と受け入れることができるのですが、ターニャは微妙に、ヴァイスの笑みには明らかに、狂気を感じます。
さわやかと書きましたが、瞳にハイライトがありません。
ほんと何この表紙…?
いやでも、、、本巻はロケットに乗って敵国上空を飛び越え、司令部を叩くという少年漫画的には熱いシーンのはず。
これは直撃成功して喜んでいるのがシーンかな、と思索を深めつつ(?)本編の感想です。
(12/5 追記2)
#これを見た人は自分が描いた最強の謎絵を晒す
— 東條チカ (@yooochika) December 5, 2019
冷静になって見返して、なんでみんなこんなにニッコニコなのか理解に苦しむ。 https://t.co/Nw3fsr59gx
ですよね!!
メアリーのシーンは普通に辛い
漫画 幼女戦記16巻 東條チカ氏著
妻の叫びもつらい。
アンソン少将は家族に愛されてたんだなぁ。
悲劇的なシーンで割と普通に萎えました。
でもそんなメアリーの悲劇と決意のシーンの次は、、、
漫画 幼女戦記16巻 東條チカ氏著
ターニャのギャグシーン!
メアリーの悲劇はギャグの前ふりとして処理されてしまいました、、、!!
(このシーンは苦悩のシーンではないはず)
コマわりがギャグ展開
後のシューゲルのところでもそうですが、ここらへんコマわりって(ギャグ)アニメのBGMと似てますよね。
ここら辺の進み方を端的に書くと、下みたいな感じです。
「メアリーの悲劇」
↓
「決意(見開き絵)」
↓
「ターニャのギャグ(見開き絵)」
↓
「ターニャのあれこれ」
この見開き絵がいい味をだしていて、読者の読むスピードは動→静(停止)→静→動になるはずです。
情報量が違う分、ページあたりに使う時間が変わってくるんですね。
これはギャグアニメでいうところのBGMや絵をいったんとめる演出に近いです。
そうすることで視聴者の感情を揺さぶり、笑いを生んでいる。はず。
残酷な事実
こうした見方(妄想)をしているとひとつの明確な事実が浮かび上がります。
つまり、幼女戦記において(あるいは作画担当の先生にとって)メアリーの悲劇は悲劇ではなく、ギャグの一部なんです。
流れ的にたまたま悲劇のあとに喜劇がきたわけではなく、明確に狙った上での演出ではないでしょうか。
しかも本来なら読書スピードという"読者にゆだねられる部分"を”コマ割りで制御する"という高等?技法を入れ込んでさらに喜劇に昇華しています。
悲劇の余韻すら笑いに転化されてしまうなんて、戦争って、、、残酷!
秘匿名称V-1
さて、ターニャを悩ませるV-1作戦です。
シュワルコフさんが出てきてましたね。シュワルコフさんの下の人が出世してたので死んだと思ってたよ。ごめんシュワルコフ。
そして、V-1。
漫画 幼女戦記16巻 東條チカ氏著
かっこいい!
この森の中にある巨大建造物感がよいですね。
森(か海)がないと魅力が半減。わかってる!
漫画 幼女戦記16巻 東條チカ氏著
レールとまわるやつも好き。
漫画 幼女戦記16巻 東條チカ氏著
これもかっこいい!
いやーストーリーももちろん着目すべきですが、建造物のすばらしさが映えていますね。突入シーンもかっこよかったです。
ちなみに燃料はヒドラジンが使われていましたね。
モデルとなったナチスドイツの報復兵器1号2号(V-1, V-2)は液体酸素とか過酸化水素とかじゃありませんでしたっけ?
ガソリンだったか?
ヒドラジンは現役でロケットの燃料になる酸化剤だったはずです。
ドクトルはやはり数世代先をいった技術をもっている模様。魔法のおかげではありますが!
突入作戦
そういえば選抜組にポニテさんがいることに違和感を覚えていたのですが、まさかの失敗期待要因でしたね、、、
漫画版は少し善性高いかと思っていましたが、安定のおっさんでした。(笑)
無事に突入したターニャたち(選抜組)は彼女たちにしては珍しい要塞への内部浸透作戦を実施します。
秘密の地下基地があったり、原作でも好きな部分だったので次の巻が楽しみです。
あの表紙の意味は?
違和感を覚えたのはここで終わったことです。
司令部を叩いて喜んでいるのが表紙では…?
しかし本編では浸透に成功したもののまだまだ序盤。
こんなところで喜んでいては某軍曹に獲物の前で舌なめずり...と呆れられてしまいます。
疑問に思いながらページをめくっていくと(電子書籍の)...
漫画 幼女戦記16巻 東條チカ氏著
表紙のメンバーも含めて、ヤベェやつらがいるぞ…!
薬をやってるわけではないにしろ、やっぱり皆頭がいっちゃってるやん!!
とういうかターニャとドクトルが凄い仲良さゲデス。
どうしたターニャ。
戦意高揚のための写真が上司命令で下されたのか。
表紙を見たときの違和感はやはりあたっていた。
まぁこの違和感に気づくための必要危険察知スキルレベルは1か2、くらいですかね。
加熱用牡蠣を生で食うと美味しいことに気付いた猫 #現場猫 pic.twitter.com/2jR0WdEGut
— からあげの るつぼ (@karaage_rutsubo) October 18, 2019
現場猫よりちょっと高いくらい。
なんだこの裏表紙というか表紙デザイン
この表紙の選定ははっきり言って○ちがいですね。いい意味で。笑
本編の内容とあんまり関係ないですし、将軍と参謀に至ってはキャラ崩壊に近いポージングです。
たった数ページのドクトル空間に引きずられてデザイナーの頭が沸騰してしまったのではないでしょうか。
あるいはガンダムEDの壊れた機体の前で笑顔で揺蕩ってるやつの文脈を受け継いでいるのか…
予想外というか、ちょっと理解ができないですし、思わず笑ってしまいました。
なんか批判的な感じになっていますが、こういうの好きです。笑
人死にが少ないとはいえ(当社比)、あそびあそばせみたいな表紙詐欺だな。
もろに悲劇の渦中にいるメアリーが少し哀れです。