【ネタバレあり】漫画「幼女戦記」13巻 感想 フランソワの奮戦むなしくギャグみたいになる
こんばんは、へるもです。
漫画「幼女戦記」13巻の感想でございます。発売からずいぶんと間があいてしまいました。12巻の感想はこちらですが、タイトルひでぇな。(笑)
幼女戦記13巻 画;東條チカ
士官の服かっこいい。
ターニャが全く出てこない話
幼女戦記13巻 画;東條チカ
なんかいいショットですね(笑)上官のように無茶な作戦をふられて、、、というより新兵練度について悩むヴィーシャでした。
グランツが選ばれた経緯ってこんなに原作では取り扱われてましたっけ?100年くらい先を進んだオーパーツの95式を元に作られた97式をオーバーヒートさせるって結構凄くね?
幼女戦記13巻 画;東條チカ
ポニテさん生きてた!前巻で登場しなかったのでてっきりヴァルハラに行ってしまわれたのかと。
この様子を見るとポニテさんの方が精神的に強そうではありますが、グランツは悩みながらも朝食をとり、講義に出ようとし、生きるための行動をやめませんでした。悩んでいる姿からは強さ(タフさ)というものはあまり感じませんでしたが、こういう軍人根性みたいなところが抜擢され、生き残る要因だったのかもしれません。
幼女戦記13巻 画;東條チカ
ヴィーシャたちの話は割と会話が毎回似たり寄ったりな気が…
ターニャとのツーマンセルをだれか代わってもらえます?って何回かみたような?強烈な主人公のいる原作つきだと難しいのでしょうが、もうちょいバリエーションがほしい。
まぁ可愛いからいいので出てきたら何でもいいんですが。(笑)
幼女戦記13巻 画;東條チカ
この体格差がなんかよいです。他の隊長屈強すぎる。笑 犬系後輩のグランツ君は細くて女子側ですね。
知識でなぐるなろう小説
市街戦の法解釈ってこんな感じだったんですね。知らんかった。
市街地には一般市民がいないという解釈ができる状況を相手に作らせて、一般人いないならいいでしょ?といって攻撃する、というのは合理ではあるのかもしれませんが、実に嫌な感じです。
そして原作者の知能以上の知能戦はかけないといいますが、幼女戦記の強みはまさにこの知識の集積ですよね。
中途半端な科学的知識は諸刃の剣
熱膨張ってしっているか?はまた別のシチュエーションですが、中途半端な科学的知識を披露した結果、住人たちがすげーってなる異世界ものはだいたい矛盾や無茶を孕んでおり嘲笑の対象になっています。
正直矛盾のない作品というのはなく、矛盾自体が問題になることはあまりないと管理人は思っています。
ただ、先に挙げた中途半端な知識で異世界人にマウントとる系はいけません。作者の無知が主人公の無知につながり、かっこよくあるべき主人公の格下げになってしまうからです。
この点、幼女戦記は確かな知識を持っているのでツッコミどころがあまりなく?ターニャの主人公としての凄みが毀損されることはありません。世の中、やはり知識があるって大事なんだな、って思います。
安定のディスコミュニケーション
幼女戦記13巻 画;東條チカ
幼女戦記のディスコミュニケーションはこれくらいのシンプルさと勢いがあるのがよいな。にしてもこの人たちは適切なコミュニケーション取れなさすぎじゃね?(笑) 合理の極みにあるターニャの一般的感覚からのズレをひたすらに表現しているのでしょうか。
ターニャたちをフランソワ視点で見る
幼女戦記13巻 画;東條チカ
いつぞやの感想で、漫画の幼女戦記の好きなところとして精緻な書き込みを挙げましたが、これも凄い!
というかこれ本当に書いているのか?実験でよく使うカラー写真を無理やり白黒(2値化という)にするソフトと絵の質感が似ている気がします。写真を取り込んだら自動で絵っぽくしてくれるのソフトとかあるのかもしれません。
こういう絵が出てきて違和感のない感じも好きなので、どちらにせよお気に入りのシーンです。
なんとぉ!!!
幼女戦記13巻 画;東條チカ
さて、本題ですが、敵視点でのターニャたちが描かれていました。
いつもターニャが打っている長距離?砲撃術式ですが、破壊力やばそう。人間から出る攻撃とは思えません(笑)そして、砲撃に、デコイに、接近戦になんでもできるターニャたち。恐ろしい。まるでシナリオがあるかのようなスムーズなことの進み方で、自分がターニャと敵対する側だったら戦意を失ってしまいます、、、
それでもフランソワにできるのは最善を尽くして国のために磨耗することのみ。恐ろしい。こんなにやりたくない仕事はなかなかないでしょう。
こういう敵視点も入った描写って好きです。ザクから見たアムロの姿を描いた動画を見たことがありますが、視点が変わるのかなり新鮮な気持ちで見ることができますし、やっぱり主人公には強くあってほしいもの。その強さ具合がちゃんと分かるというのはちょっとした爽快感もあります。フランソワさんには申し訳ないですが。
悪魔の軍勢
幼女戦記13巻 画;東條チカ
やっぱり2P使った一枚絵が美しい。やっぱり見開きで見れるほうがよいなぁ。電子書籍派なので有機ELの折りたたみのやつに地味に期待しています。
その後はフランソワのボロ負け→敗走でした。6Pも使ってぼこぼこにされているのにまだ生きているのは、もうシリアスを通りこしてギャグですね。いつも思うのですが、この漫画はどこまでがギャグなのかシリアスなのか計り損ねるところがあります。(笑)
というか大将級と戦っても今回は割と余裕でした。ノルデンで全裸にされてしまったことを考えると、あのときの敵は本当に強かったんだな。誰だっけ?アンソンさん?
今回のかっこいいMVP
幼女戦記13巻 画;東條チカ
今回はこいつが光ってましたね。
ターニャが参謀出身のキレる上司なだけあって、部下は事務処理調整能力マシマシ、真面目、脳筋、と有能だけどちょっと受動気味な印象をうけてしまいます。そんな中、この人だけは戦況の変化を読み解き、小隊 vs. 小隊より大きいスケールで物事を考えられている感じです。
他の人もそれなり以上に優秀なのだと思いますが、やっぱりこういうブレインになりうる人がいると漫画の描写的に安定しますよね。
不穏な終わり方
幼女戦記の降伏勧告ってだいたい誰も降伏しないし大規模攻撃の前触れなので何か気が重い、、、次は火災旋風の13巻です。ある程度書いているのですが、根が真面目な管理人にはあれなんですよね。