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漫画「幼女戦記」20巻 表紙に込められた意図とは? 【ネタバレ注意】

こんばんは、へるもです。

 

今回は漫画の内容ではなく、表紙についてざっくばらんに語りたいと思います。

まぁいつも漫画の感想を述べるときは表紙ばっかり語っている感じもありますが、、、

 

 

表紙に込められた意図

幼女戦記20巻の感想を書いているときに骨休めに気づいたことを書いたのがこれです。20巻の感想でも書いたとおり、ターニャに仲間ができている感じがすきだったのでふと昔のものと比べたくなってツイートしたことでした。

 

こういうのってだいたい”そんな意図はない”とか言われるので「こじつけですが」なんて予防線を貼りつつのツイートでした。もちろん直接言われたことなんてないんですけど、絶望先生の久米田さんとかいいそうじゃないですか?(笑)

 

ツイートしてからしばらくはいつもどおり何の反応もなかったのですが、ある時見てみたらやたらと通知がありびっくり。

 

なんだ?なんかやらかしたのか?と思ったら、、、

 

 

まさかの

漫画を書いている東條さんからのコメントをいただきました。まじで?

上の考察がまぐれ当たり。

 

いいねが100くらいついたところで気づいたんですが、この時点でこのツイートが見られた数が1万くらいあって驚きました。自分のつぶやきがそんなに見られたことなんてありません。インフルエンサーすげぇ。

 

 表紙についての考察の何があたっていたのか気になって質問してみると、だいたいあたっていたということ。

 

というかそれだけだと足りず、ヴィーシャが目をつむっている部分にも意味があったようです。

 たしかに目をつむっているというのは結構感じていたことではありました。ただ、17巻では目があいていたんですよね。なので一貫した意図があることには気づかず、東條さんの性癖なのかなぁと思っていました。

 

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幼女戦記15-19巻より

もう少しふみこんでいればと思う反面、盲目的に従っているという意味には気づけなかっただろうなと思います。自分の中では漫画版ではターニャとヴィーシャが百合営業をしているなという思い込みが強く、そこで思考がストップしていました。

 

それでなくてもヴィーシャの顔がかわいいなぁということで何も考えていませんでした。 

 

 

顔の向き

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幼女戦記19巻より

なんとなくターニャたちの服は緑色のイメージが合ったのですが、紺のほうもかっこいい。顔の向きはなぜこうなっているのだろう。素案が左向きで、表紙だからとこっちを向いたのだろうか。

左を向いていると未来を感じさせる絵になりますね。顔の向きでこうも印象が変わるとは。文字デザインの影響も大きいけど、左向いているほうが映画のパンフレットぽいですね。

一方で、顔の向きに何らかの意味があるのでは?という点については気づけ(?)ました。

これは19巻のカラーページのおかげです。19巻では上記の表紙の他に巻頭カラーページがついてたのですが、そこでは何故かターニャの顔の向きが書き直されていたんですよね。

上の文章は19巻の感想なのですが、このときはどちらかというと戦争の行く末とかそんなことをイメージしながら考察していました。

 

(まぁ19巻の感想は編集途中で大部分が消えてしまったので萎えてしまい今は引っ込めてしまっています。そんな感想でこんな考察をしてたんだ!っていっても信憑線はありませんね(笑))

 

 

その他の意図とは?

ちなみに10巻(限定版)の表紙というのははこちら。

ヴィーシャがいるのかな?と思ったのですが、確認できませんでした。ここではまだ一人ですね。裏にでもいるのかしら。誰か持ってませんか?

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この絵を見て気になるのは帽子でしょうか。1巻と20巻の比較でも帽子は気になるところではありました。帽子をかぶっているのは大佐と1巻のターニャだけですよね。ただ、意味は見いだせていません。 

 

そのほかにもこんなコメントも。たしかになぁ。

東條さんもいいねをしており、そういう意味は確かに込められていたと見て間違いないでしょう。

 

 

ついったーって凄い

表紙についての感想からは外れますが、現代技術って凄いなって思いました。なんてことない人間の呟きに作者が反応してくれるというのは過去の世界ではなかなかなかったことです。

ジャンプ作品だと単行本のおまけページにQandAが投稿されて、それに作者がコメントするとかありますが、あれらは相応の努力をした選ばれし者たちですからね。

 

ちょっと面白いこと気づいたな、投稿したろ、くらいのノリのものでも運が良ければ反応をもらえるというのはコミュニケーションコストが激下がりしているからです。すなわち、住所を調べる必要もなく、なんて書くか悩む必要もなく、字が汚いからパソコンで打ち出すか迷う必要がなく、はがきを出す必要もない。

これはSNSのいいところで、こういった交流を通じてもっと宣伝にしていってほしいなと思います。何しろタダなのに数万人に見てもらえるわけですから。

 

読者サイドも発信していけばいいのではないかなと思います。語弊を恐れずいうのであればなんとなく出版サイドはこのサイトですら見てくれている気がします。電子書籍にも袖も入れてほしい、帯の絵を入れてほしい、一枚絵がほしいといったら追加してくれたものもあります。

もちろん分別は必要ですが。

まぁでもポニテロッテさんの水着姿は登場させてほしかったですね。 もう水着姿が出てくることなんて無いですし、、、

 

 

海外への反響

 外国で人気があるということですが、本当なんですね。

「この前おすすめした2つのうち1つだよ」ですって。このサイトの感想も英語で書いてみようかなと思うときもあります。なんか世界的な輪が作れたらいいんですが、たぶんネタバレになっちゃいますよね。

 

 

面白いコメント

これはおもしろいなと思いました。

芸術っていうのはクリエイティビティの爆発、つまりよくわからない新しいものっていうイメージがあったのですが、今は芸術というのは技術と同じ文脈があるなと思っています。

 

造詣がないのでたいしたことを言えませんが、これまではこうだった→ここが欠点だからこうしてみよう、で進化してきたところがあるなというか。例えば葛飾北斎が西洋で受けたのは、自然の背景が簡素に書き込まれている、人が簡単な線だけで描かれているというところでした。(西洋では精緻なものが主流)

 

つまり、Aにないものを表現したBがというものがあり、その差異に芸術性が宿るというのが自分の解釈です。

 

しかし、この方は作品の書き手と受け手の双方向的なやり取りと合意に芸術性を見出しているわけです。面白い。

 

 

 

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東條さんのコメントまで読んでいないのでは?と思ってもったいないなと思って作った感想記事でした。

暇つぶしにでもなったら僥倖です。

 

 

herumo.hatenablog.com