漫画「幼女戦記」15巻 感想 War!War!!War!!!ターニャヴィーシャの師弟関係って凄い良いよね シンプルで凄い面白かった 【ネタバレあり】
こんばんは、へるもです。13,14巻の感想を数ヶ月間スルーしていたのですが、これでやっと最新刊まで更新できたぞ!
15巻は怒涛の勢いに乗りっぱなしで楽しめました。
最近はちょっと重めの展開で、感想が書きにくかったんですよね。。。それが悪いとは言いませんが、ハリウッド式エンターテイメント感にあふれる15巻は疲れたサラリーマンを癒してくれました 笑
題材は戦争なので癒されるというのは変な言い回しだなと書いていて思うのですが、やっぱり爽快感って重要です!俺TUEEEが流行るのも無理ないわ。さて、そんな漫画「幼女戦記」15巻の感想です。ネタバレを含みますのでご注意を。
幼女戦記 15巻 東條チカ 画
幼女戦記は基本的に絵が好きなのですが、その中でもこの表紙はかなり好きです。 なんとなく。
早速脱線して表紙の話
この表紙が好きな理由を書こうと思ってこれまでの表紙を見てみたのですが、やはり表紙はどの絵もすごい似ていますね 笑
Amazon商品ページより
幼女戦記は表紙が同じように見えるから間違えて買ってしまうという話を時々聞きますが、これは確かに間違えそう。話と表紙が一致するのは自分はノルデンくらいだな・・・
ターニャ以外が表紙を飾れない理由
同じく、本日4/26にコミカライズ版幼女戦記の9巻も発売されます。毎回表紙がターニャで、間違えて既刊を重複して購入してしまったというご意見を頂いたので、アクセントとして今回のみメアリーが表紙です。 京一先生の幼女戦記食堂1巻と合わせてお求め下さると幸いです! pic.twitter.com/BjEsAiOoqQ
— 東條チカ (@yooochika) April 26, 2018
ターニャが表紙じゃないのは9巻くらいです。メアリーが選ばれたのは人気とかではなくアクセントとのこと 笑
から揚げのレモン扱いか、、、まぁ原作の人気投票では11位でグランツ(10位)にすら負ける存在ですからね。アクセント扱いもしょうがないか?
人気投票を参考にすると?
ちなみに同人気投票ではターニャとヴィーシャが圧倒的な得票数をもって金銀を独占としています。
ターニャはもちろんとして、やはりヴィーシャが強い。この人気は素直に理解できます。管理人もヴィーシャが可愛くなあれと念じられながら書かれている、というインタビュー記事か何かを読んで幼女戦記を読み始めた口なので(原作小説はその後)。
人気キャラ=表紙なのかはよく知りませんが、ターニャ以外の表紙候補としてはやはり断トツヴィーシャや中隊長陣なんですかね~まぁもともとの小説ではヴィーシャは存在すらしなかったらしいので望みは薄そうです。
管理人的には大穴として魚雷を撃っている駆逐艦とか列車砲を期待します。しゅぼぼっぼっ(10巻)ってやつ。
War!War!!War!!!
幼女戦記 15巻 東條チカ 画
さてやっと本題ですが、15巻は凄惨なアレーヌ市街地線を終えてなお士気の高い大隊のシーンから始まります。最初は神妙に命令を聞いていた大隊メンバーですが、檄を飛ばされテンションは最高潮!オオオォォオ!
やばい・・・このテンション楽しい。
非暴力主義のインテリ(陰キャ)を自称する管理人ではありますが、素直にテンションがあがります。人間は本能的にこういう状況が好きなのではないか、と思わずにはいられません。
状況をみると圧倒的な実力に裏打ちされた自信と圧倒的な数に殿として挑む重圧と悲壮感が同居するからかっこいいとか言えるかもしれません。が、そんな細かいあれこれをおいて理性より本能でこの漫画を楽しんでいる感じがしました。
95式の設定生きてた
幼女戦記 15巻 東條チカ 画
このシーンとかかっこ良すぎです。ヴィーシャ被撃墜前にヘルメットを飛行機に吹っ飛ばされているため髪の毛が舞い上がっており、かっこよさ2倍です。軍事と魔法のかっこよさを両方とも同時に味わえるのは漫画「幼女戦記」だけですね。たぶん。
冒頭でも書きましたが、やっぱり俺TUEEEって凄い楽しい。ネットで馬鹿にされながらも売れるのはやはり俺TUEEE系な理由がよく分かります。カタルシスが凄いです。(語彙)
部下は不安よね。ターニャ動きます。
読んでて思ったのはターニャが主人公のように常に全力で戦闘しているな、ということです。君そんなキャラだっけ?自己保身とかどこいった?
そんな違和感を覚えて原作を読み返してみたのですが、原作の描写は部下が集まればそこに視線がいくから自分は楽できるわ、みたいなことを考えるいつものターニャでした。
漫画では自己保身の描写がかなり薄められているんですね。そんなことを思っていたのかもしれませんが、少なくとも紙面には現れていません。細かい部分を伏せた上で漫画的なスピード感と派手さに描写を振ったのは個人的に好みです。
もう飽きたし
大幅な補完
ライン後退線を描いた15巻ですが、そのボリュームからは想像できないほど原作での描写は少なく、原作の補完が大量になされていることが分かります。原作では撤退許可が出たけど奮戦するぜ!くらいしか触れられておらず、わりとあっさりと次の場面(フランソワが空白地帯に進むところ)に飛びます。
中隊長勢の奮戦やグランツの成長部分はもちろん描かれていませんし、95式無双もないです。(原作ではそもそも防御のために最初から95式を使わざるを得なかった)
こういうところ、うまいなって思います。やっぱり原作をなぞるだけだと飽きるのですが、100%のオリジナルは矛盾が生まれたり原作の雰囲気を壊す可能性すらあります。その点、薄い描写を厚くするのは好きなことを書けつつも、ストーリー上の制約も受けてるために雰囲気を壊しにくいのでしょう。たぶん。
ヴィーシャとターニャと
他の中隊長勢の奮戦+奇跡による復活もよいシーンですし、グランツ分隊結成もよいのですが(分隊の新任3人ってポニテ女とモブ男かけるですよね?書き分けがちょっと凄いなと思いました)、やっぱり良いのはターニャとヴィーシャ!
幼女戦記 15巻 東條チカ 画
おお、このセリフは、、、
幼女戦記 2巻 東條チカ 画
2巻で使ってたやつや!
初陣では頼りなかったヴィーシャも、そのヴィーシャの実力を疑っていたターニャもライン(2回目)ではお互いに全幅の信頼を置いています。こういうのって何かいい。時間がたって関係性が変化するって凄い好きですし、そこに成長と信頼が加わり、さらに同じ場所でそれが描写されますからね。こういうのを巷ではエモイというらしいです。
ライン戦は今後ほぼなくなるので、撤退戦を逃すとこれをかけるタイミングってなかったと思います。それを逃さずに描写してくれのは凄いよいなぁ。
彼女らの絆をもうひとつ
加えてこのときのターニャの慌てようも良かった。
幼女戦記 15巻 東條チカ 画
「ヴィーシャ!!」←慌てて愛称をよんじゃった
「私は地上をかたづける!!」←片付けてない
ヴィーシャが落とされてあせるわ、地上を片付けるとかいう名目で自ら救助に行くわ、もう素晴らしいですね。ターニャがいかにヴィーシャを得がたい人物だと思っているか、ターニャはいかに素直じゃないか、みたいなモノが前面に出ているシーンでした。表紙がこの二人でもよかったですね。
ちなみにこのあとのヴィーシャは97式を使っているのにも関わらず、いつの間にかスコップを装備していました。笑 ヴィーシャというより東條チカ氏のスコップへの愛着と執念を感じてしまいました。
あと、いちいち突っ込みませんが、やたらと俺たた(俺たちの戦いはこれからだ)エンドのような絵がいっぱいあってその細やかさにちょっと笑いました。絶対に突っ込みまちだ。これは。
ドクトルって本当にいいキャラだ
幼女戦記 15巻 東條チカ 画
最近はページの片方しか見れない電子書籍のデメリットをうめるべく、最初はPCで読むようにしているのですが、いきなりこんなんが出てきた管理人の気持ち分かります?
こんなん笑うわ
もうこのドクトルすげー好き。アニメの一番のシーンもターニャとドクトル(マッドサイエンティスト)の掛け合いでした。私も科学者の端くれなのでこんな科学者いねーよと思ってしまう自分もいるのですが、そんなあれこれを吹っ飛ばすパワーがこのキャラと絵にはありますね。
15巻はターニャが覚悟を決めるところで終わります。16巻はどんな風に表現されるのでしょうか。楽しみです。
おまけ
明日25日発売のコンプエース7月号には付録としてコミカライズ版幼女戦記の付録小冊子がついてきます! 前回6月号掲載の前編に、今回書き下ろしの後編を加え80pほどの内容となります。 この手の外伝は単行本収録の予定がないため、編集部のご厚意で単行本ふうのカバーデザインとなりました。 pic.twitter.com/ouVazkeykX
— 東條チカ (@yooochika) May 24, 2019
まじかー 電子書籍にのらんのね