漫画「ゆるキャン△」10巻 感想 旅の始まりと終わりを書く漫画は名作の法則 アキは髪の長いほうがかわいいな【ネタバレあり】
こんばんは、へるもです。
そろそろあったかくなってきてキャンプができる季節がやってきましたね。
ゆるキャン10巻の感想です。例によってネタばれがあるのでご注意を。
53話
アルコールストーブ作りの話でした。
ゆるきゃんを読んでて面白いとか、続きを読みたいとか、そんな気分になる理由のひとつに”既視感”があります。
行ったことあるところが出てきたり、使っている道具が出てきたりすると、なんともいえない親近感が沸いてしまうんですよね。
そしてアルコールストーブの自作に手を出そうとうするというのもそのひとつ。
この後に出てくるソーセージ作りもそうなんですが、ある程度道具を揃えたら自作したくなるのは何故なんでしょうか。
ソーセージ手作りセットは似たようなものを持っています。(笑)
アルコールストーブは結局youtubeで動画をみて満足してしまったのですが、のくるメンバーはちゃんと完成させていました。やっぱり友達と作ると捗るよね。
大人になってしまうとこういう友達と何かする、というのが難しくなるのでちょっとうらやましかったり。
なでしこが相変わらずパワー要員で笑いました。
アキver.2
っていうか、表紙からおやっと思っていたのですが、デコがでてないアキが結構かわいくてびっくりします。
アキといえば不人気、不人気といえばアキみたいなところがあったような気がしますが、ドラマのゆるきゃんでも一番モデルがかわいいのはアキ役の人という話もありますし、風が来てるぞ、、!
部長あんな髪型に眼鏡で演じてるけど ググったら絶世の美少女でふいたwwwまじかよ#田辺桃子 pic.twitter.com/ng9ozZnMYq
— ゆっくん【公式】 (@yyuukkuun) March 13, 2020
次の54話ではアキver.3になりますが、ver.2が一番好きかもしれない。
54話、55話
えなの家でデイキャンプ+断髪式。
えなの家って甲斐大島なのかぁ。えなは何となく都会っこのイメージがあったのですが、ここらへんは凄い田舎なので意外でした。
ストリートビューで聖地巡礼
漫画で出てくる駅舎や道すがらの風景はストリートビューでも見ることができます。
google map
奥の三角形の建物が駅です。漫画では逆(電車)側からの風景が描写されます。
google map
左奥の建物は大島農林産物直売所のようです。何を売っているところなんでしょうか。今度行ってみようかな。風景はまんまって感じですね。
駅からすぐ近くの場所なので簡単に聖地巡礼できそうですが、電車から降りたらなんもすることないやつや、、、これは。
幸い身延線はある程度コンスタントに運行されているので、絶望的な聖地巡礼というわけではないですが、ご注意ください。(笑)
ちなみにえなの家は見つかりませんでした。
犬子と犬フィーチャー
このカットが凄いよい。
体型が隠れがちな冬服でも巨乳だと目立ってる感がすごいぜ。犬子以外はスレンダーですよね。
犬子と犬のキャンプアイテムが紹介されていましたが、どちらも簡単に調べただけでは色と形がばっちりあうものが見つかりませんでした。机はこれの色違いかな?
ゆるきゃんのアイテムは実際に存在するアイテムだらけかつキャンパーから見てもそのチョイスはありだな、と思うものばかりなのでお勧めです。
しかし、えなは羽振りがいいなぁ。ペット用のテントに3.5万。
キャンプ道具の高級度合いは りん=えな>>ちくわ>(超えられない壁)のくるメンバーって感じかな(笑)
道具へのお金の使いかたは個性が出るので、そういうところも描いているのはいいですよね。
手作りソーセージ
ソーセージって美味しいイメージしかないのですが、失敗するものなんですね(笑)
まずいとはいわずモグモグしてるカットが好き。
なでしこの口が大きいのはやはり食いしん坊描写なのかな。
アルコールストーブの話もそうですが、使用時や実施時のワンポイントアドバイスが載っているのが分かりやすくてよいです。
漫画を読んでいるというより、漫画形式のマニュアルでも読んでいるような気分にもなったりもしますが(笑)
のくるメンバーはレザークラフトとか木工に興味を持ち始めたようです。管理人も興味があるので紹介してくれたらうれしいな。
木工とかいいながら表面を削ってオリーブオイルを塗るくらいしかしていませんし(笑)
春の花見スポット
静岡、山梨の花見スポットが出てきていました。今度いってみたいけど、コロナが、、、②
56話、57話
なでしこ+その友人とキャンプに行くようです。
そんなに仲良くなっていた印象はないのですが、いきなりキャンプとは、、、凄いコミュ力だぜ。
りん母の反応が変化しているなぁと思っているリンですが、自分がソロキャンプ以外に抵抗なく赴くようになっているところにはあまり意識がいっていないようですね。
りん母が心配していないのはソロキャンじゃないということも大きいと思います。
ちょっと前ではそうではありますが、のくるメンバーとの交流を経て、ソロキャン以外も日常になったということかな~
ただ、友人アヤがリンちゃんと呼んでいるシーンはあれど、リンがアヤちゃんと呼んでいるシーンはなし。
友人は呼び捨てというなかなか珍しいタイプのリンのことですから、まだ距離をはかっている感があるな、と思ったり思わなかったり。
原チャリの旅は本当にしんどい
大きな道、でかいトラックの怖さは異常。
漫画ではリンが原チャリでものすごい距離を移動していますが、原チャリで移動するのはめっちゃしんどいです。
これまで多少触れられてきましたが、やっと盛大な突込みが入りましたね。(笑)
前半は二人でつり橋をめぐる旅でした。楽しそうでいいな。ゆるキャン2期があるようですが、ここらへんまで出てくるのでしょうか?
旅の終わりと旅の始まり
庭キャンプでの帰り、大井川キャンプへの準備と行きの道が描写されていましたが、こういうのっていいな、って思います。
計画しているときが一番楽しい、なんていうのは、旅行を計画する人なら誰しもが一度は思ったことがあることでは?
キャンプでは新しい道具を試してみることも醍醐味ですし、何を食べるかも重要ですし、お土産に思いをめぐらせるのも魅力的です。
おっと思ったのは、なでしこがイスの柔らかさに気をひかれるこの部分。
電車旅行をしている人なら同意してもらえると思うのですが、電車によって座席のクッションのやわらかさが随分と違って、割と印象に残ります。
JRか私鉄か、というだけでなく、例えば、同じ東海道線でも熱海~東京に比べて熱海~静岡の車両のほうがクッションがやわらかくて座り易いです。(JR東日本とJR東海の差かな?)
きっと電車で移動することが増えてきた撫子だから気がついたのではないでしょうか。
りんとアヤは単車トークで盛り上がり、かたや撫子はイスのやわらかさに感動し、目的地は同じでも楽しみ方は違うというところもおもしろいところです。
(ここらへんソロキャンもグループキャンプもどちらにも良いところがあって片方がよいというわけではないよね、という序盤の話と似た流れを感じます。
何かを切り取ってこれだけが良いよ!と言わない共生のニュアンスが作品全体の共通項ですね。)
主役は旅の目的地で起こることではあるのですが、計画や移動というのはその主役を盛り上げるための障害ではなく、それらも含めて旅行ですよね。
その雰囲気を丸ごと、しかも丁寧に味あわせてくれるところはうれしいポイントですので今回も多く描写されていてよかったな。