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喪失とギャップある存在の出会い それは救いか甘い誘惑か。 漫画「八雲さんは餌付けがしたい。」「私の少年」感想

お姉さんと少年を描いた、似て非なる漫画の紹介です。いわゆるおねしょたですね。

八雲さんは餌付けがしたい1~6巻と、私の少年5巻、それぞれの感想をば。

ネタバレがあるのでご注意ください。

 

八雲さんは餌付けがしたい

未亡人の八雲さんが隣にすむDK(男子高校生)を餌付けする漫画です。

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里美U著 「八雲さんは餌付けをしたい」1巻より

 

最初はバクバク食べるDKを見るのが嬉しいという八雲さんに共感できなかったです。ただ、そのうちに、食に関する変な欲求があるというのではなく、亡き夫に姿を重ね懐かしんでいるのだという八雲さんの寂しさが垣間見えてきます。

 

美人で可愛い隣のお姉さんと読者の分身たる大和くんの交流を楽しむのではなく、若くして未亡人となった八雲さんと希望とプレッシャーの中で戦う大和くんの心の交流を、そっと傍から見守る作品なのでしょう。

 

と書いてみましたが、やはりこの漫画のメインは八雲さんを筆頭とするヒロインのかわいさを楽しむところだろうと思う。

心の交流は大人の女性が男子高校生をたぶらかすというシチュエーションを許容するための免罪符なのです。(台無し)

 

八雲さんはもうなんといってもエロかわいい。

基本は隙があるかわいいなのですが、そのプロポーションに大人の雰囲気が加わる様はかなりの破壊力があります。時々描かれる色気のある八雲さんは大和くんから見た八雲さんなんでしょうね。八雲さんは大和くんにとっては未知の経験を経た大人の女性なのだ・・・!

大和くんは年上フェチか巨乳フェチか、どちらか(どちらも)になるのは間違いないですね。罪深い。もう一人のヒロインであるルイからすると魔性の女に違いないです。

 

同級生で幼馴染のルイもルイで非常に魅力的です。

乙女は恋すると可愛いというが、まさにそんな感じです。妄想壁があり、行動力があり、献身的であり、野球ガチ勢というキャラ付けは、派手派手な外見とのギャップがありたまらないものがありますね。かわいい。

が、残念ながら八雲さんに勝てる未来が見えていないというのは事実です・・・がんばれ!

 

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里美U著 「八雲さんは餌付けをしたい」3巻より

 

最初はいきなり出てきたな!って感じでしたが、巻を進めるごとに大和くんの妹さくらのヒロイン力が増しっぷりが凄いです。

八雲さんにお礼をいい兄に小言をいう姿は大人びていますが、ブラコンぎみで八雲さんになついている姿というのはギャップがあってよいな~。寡黙で日本代表に選ばれる優しいおにいちゃんがいたらそりゃブラコンぎみなるわ!(笑)

子供というのは大人の何でもないものでも力いっぱい喜ぶことがあって、その姿は微笑ましいです。さくらはその感じが凄く出ており、近年ではかなり強い年下キャラだな!と思います。

 

年上、年下、同年代と満遍なく揃えられたヒロインからはものすごいポテンシャルを感じる漫画です(笑)

ヒロインをざっと紹介しましたが、管理人がすきなのはここでは触れていないユリさんです。天真爛漫でアクティブで実は有能な(たぶん)女性というのはやはり良い。

 

  

私の少年 5巻

ただただ好きなものを追い続ける少年と嫌いなものを避けてきた私。年が近ければ、性別が同じなら、お互いによき仲になれるのであろうが、残念ながらそれは神が許さない。なぜなら彼らが知り合ったのは年齢と性別が違うから。

よき仲が許される立場であれば彼ら彼女らは出会わなかったのでしょう。

 

 

いや、二人の出会いに性別は関係ないだろと思う人もいるでしょうが、管理人としては少女が公園で一人寂しくサッカーをやっていた場合、「私の少女」になっていたとは思えないです。(もちろんサッカー少女を否定するわけではない)

その場合、私と少女は普通に仲良くなって、葛藤もないまま分かれて、私のよき記憶となったんじゃないかな。私の中の私が見ようとしてこなかった闇があぶりだされることもないまま。

 

私と少年の社会的に危ないギャップのある関係から、足りないものどうしの共鳴が始まり、本音が引きずりだされ、それに向き合わなければならないシチュエーションが生まれます。

それが「私の少年」のドラマであり、おもしろさであり、いろんな人の人生の一端です。だからこそこの作品は面白い。

 

八雲さんを見た後に見ると話のシリアスさに震えますねえ。。。もっと簡単に考えることができたらいいのですが。