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【ネタバレあり】五等分の花嫁 6巻 感想と考察 前編 変わり始める彼ら彼女ら

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五等分の花嫁6巻 春場ねぎ著

 

 

 

6巻が発売されましたね!朝日を待たずに読めるってすばらしい。電子書籍万歳。表紙は五月です。「さつき」とかいて「いつき」と読む。

 

絵のきれいさは五等分の花嫁のいいところベスト3に絶対ランクインすると思うのですが、この表紙はその中でもかなり好きです。赤の統一感とか指とか腰のひねり具合とか(マニアック)

 

いたずらっぽい表情は五月っぽくないなと一瞬思いましたが、改めてみると「あっかんべー」ですね。大人びた態度と服装な五月ですが、実は一番妹です。末っ子感も何かよい拍子ですね。

 

 

レナは誰だ!

 

キーキャラクターであるレナの登場ですね。話の中の流れ的には最初から味方だった四葉や何となく意味深な五月あたりかと思っていました。四葉のヒロイン力最近やばいし。(ボキャブラリーが貧困)

 

しかし、部活中の四葉がすぐ登場。普通に考えたらランニング中にふーたろー君とボートデートというのは難しそう。ほめられて?赤面しているところを見ると喧嘩中の二乃でもないような気がします。

 

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五等分の花嫁6巻 春場ねぎ著

 

 

 

ふーたろーが持つテーマとは?

 

注目したいのは同じシーンでふーたろー君の内面も描写されているところです。デリカシーに欠けゴーイングマイウェイぎみな彼が気にかけるもの、それは「他人に必要とされているか」あるいは「その場での自分の存在価値」の完全性、特別感です。もっとシンプルにいうなら、ふーたろーは寂しがりなのだと思います。

 

積極的にかかわってきた5人姉妹のうち4人から頼られていますし(リア充爆発しろ!)少しは彼の心の中にある空虚な部分を満たせそうなものですが、二乃とのいざこざが彼の自信喪失を招いています。

 

ちょっと意外ですが、これは姉妹に会う前の小学生時代からそうであると描写されていました。修学旅行のときも別に嫌われていたわけではないんですが、自らを特別視してくれるペアがいないことに疎外感を感じ(たぶん)、班行動から離脱してしまいました。

 

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五等分の花嫁5巻 春場ねぎ著

 

 

超貧乏だったり、妹のらいはがふーたろーの金髪時代を知らないことから、何らかの複雑な家庭環境があったのかも、とも思えます。下のシーンのレナと会う直前の行動は、自分の存在価値を確かめようとする子供のような発想です。

 

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五等分の花嫁5巻 春場ねぎ著

 

疎外感や喪失感が自信を損ね、いまいちふーたろーは胸をはって歩けません。勉強をがんばっている現状は、むしろ学力に優れるということに依存しているだけ、のように見えます。

 

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五等分の花嫁6巻 春場ねぎ著

 

 

そんなふーたろーに追い討ちをかけるようにレナは彼の前から姿を消してしまいます。くそっレナ、事情はあるかもしれないけどそれは今は悪手だぞ!とも思いますが、6巻のサブタイトルは7つ(=5人姉妹レナふーたろー)のさよなら。姉妹が変わり始めたように、あるいはだからこそ、レナとふーたろーの関係も変化せざるを得ないし、ふーたろーも変化し自らの道を見つける必要が出てきます。ドラマチック。

 

ただ、写真を肌身離さず持っているくらいレナとの思い出を大切にしていたふーたろーは今回の一件で精神的にちゅうぶらりんです今は姉妹をふーたろーが助けていますが、今後、ふーたろーが助けられるような展開に移っていったりするのでしょうか。鍵となるのはやはりレナとの出会いで何があったのか、ですよね。今後の展開に期待大です。

 

ヒロインではなく主人公について語ってしまったぜ!ふーたろーも結構好きなキャラクターなので考え始めると言葉をばんばん連ねてしまいます。

 

 

二乃のターンがきたぞ!

 

ふーたろーじゃなくてキンタローにアタックしてきたためか、ネットで検索した感じだと、いまいち読者人気のないのが二乃です。結構好きなんですが。が、どんでん返しの布石を次々とうってきました。

 

 

優しさの最終防衛ライン二乃

 

何をいっているんだ、、、という見出しですが、結局は二乃の魅力は優しさにあるのではないかと思います。

 

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五等分の花嫁6巻 春場ねぎ著

 

 

姉妹はそれぞれ違った優しさを持っていますが、二乃のそれは相手の痛みに抜群の感度を誇るようです。エントランスのシーンでは、一目見てもう一発でふーたろーの傷心を見抜きます。読者目線だとさもありなんですが、これって結構凄い。

 

そして重要なことに、直前に会った四葉は気づいてなさそうなんですよね。これまで抜群のフォロー力を見せていた四葉ですら、です。彼女も渦中の人なので仕方がないんですが。

 

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五等分の花嫁6巻 春場ねぎ著

 

 

続くシャワーのシーンでも、二乃の優しさが光ります。意外と続く会話にサシでなら話せるとかフータローは思っちゃっていますが、どうみても二乃の気遣いの賜物です。

 

ちなみに、ちょっと先のシーンで同棲中の五月(語弊)は心配していたもののふーたろーの悩み解決に向け動けていなかったことが明かされます。(動くのが早いことに絶対的な価値はありませんしね。)他人の痛みに対して即効動けるのは果敢さを持つ二乃だけかもしれません。よい対比になっているともに、二乃の変化の結果を示唆している。作者はどこまで考えているのだろうか。

 

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ツンの期間が長い由緒正しい正統派ツンデレである。クリスティーナ以来ではないだろうか

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五等分の花嫁6巻 春場ねぎ著

 

 

人一倍繊細な二乃は変わっていく姉妹の仲で他の4人よりもちょっとだけ多く、だけど誰よりも早い段階から変化に気づき、傷ついてきたのかもしれません。

 

 

まだまだ二乃のターンは続く

 

 

もはや定番。 結構てんどん使ってきますよね。ギャグが普通におもしろい。

こういう固定ギャグをもっているのは二乃だけではないでしょうか。笑

 

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五等分の花嫁6巻 春場ねぎ著

 

 

前編といいつつ最初の3割くらいか・・・長くなったのでとりあえずここまで。 

 

 

herumo.hatenablog.com

 

 

 

五等分の花嫁(6) (週刊少年マガジンコミックス)

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五等分の花嫁(1) (週刊少年マガジンコミックス)

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