漫画「女子高生の無駄づかい」7巻 感想 女子無駄という大器晩成型のギャグ ドラマも始まるよ!
こんばんはへるもです。
アニメ終わっちゃいましたね。(だいぶと前に)
女子高生の無駄づかいは アニメではじめて知った作品です。
ネットに落ちている不確定な情報だと円盤売り上げが757枚と、爆発的なヒットを見せたわけではありませんが、コアで強いファンがいる印象です。
東村山市をモデルにしているということで市長と対談したり、中国父さんがOPを再現したり。このOPは超面白いのでぜひ見てください。
ありし日のニコニコ動画と同じ空気を感じるので懐かしく思う人も多いかもしれません。(笑)
「女子高生の無駄づかい」のOPを中国のYouTuberが再現したんだけどクオリティ高いwww pic.twitter.com/h4FG9R1VBz
— 🐰ちょむ🐰 (@c__omu) August 12, 2019
あと、音泉というアプリで配信されている番組のラジオがあるんですが、キャストさんが愛をもって語ってくれているので好印象です。
やっぱり作っている側も楽しんでいる作品というのは見ていて楽しいですよね。
ちょろっと騙されているだけかもしれませんが。(笑)
ドラマ
もうちょっとしたらドラマが始まるようです。1月24日からなのでもう少し先か。
よくドラマ化したな、、、って感じです。どんな感じになるのか見なければ。これは。
宣伝動画を見た感じではロボの再現度が高いなと感じます。
自分でやったことにニヤついていて、無機質なロボってよりただの変人感あるなと思ったのですが、声の感じとかほかの二人とは落差のあるテンションとか凄いそれっぽいな、と。
ワセダ謎のイケメン化
ワセダはこれワセダなん?って感じですよね。超イケメンだぜ。JDくらい余裕で落とせそうだぜ。
「女子高生の無駄づかい」7巻 ビーノ氏著
ちなみにリアルワセダはビーノさんの夫がモデルのようです。
こちらのほうは(失礼ながら)ワセダより若干闇感が強い。女子高生に手を出していた塾講の大学同期と似たオーラを感じる、、、いい人っぽい人には裏があるという圧倒的な思い込みですが。
東村山を舞台にした漫画『女子高生の無駄づかい』の作品のビーノさんと旦那さん、お母様が来訪。
— わたなべ たかし (@mayor_watanabe) 2019年11月6日
対談させていただきました。
東村山はビーノご夫妻がご結婚して初めて住んだ思い出のまち。
ご本人とお母様は顔出しNGですがワセダのモデルの旦那さんにO.K.いただきました。#女子高生の無駄づかい pic.twitter.com/enxSTaoc2D
バカを演じる判断ができるのは適役かもしれない
それにしてもバカ役を引き受けた俳優さんは英断ですよね。岡田結美さんというらしいです。あのね超美人。ぜひぐぐれ。
しかし、大丈夫なのか、、、
演じたキャラクターの印象で俳優さんのイメージと固まるところありません?半沢直樹とかやってましたが、私の中では境雅人さん=うだつのあがらないおじさんです。(笑)
印象的なのは朝ドラのごちそうさんで杏さんです。このドラマの影響で「杏=飯サイコパス女」のイメージが強いんですよね。
関東大震災で家族を失った奥さんが出てくる場面があるのですが、精神的なショックからご飯を食べられないといっているのに、お腹がすいているから落ち込むんや!と鰊そばを無理やり?食わせるシーンがありました。
結果としていい方向に行くという展開になるのですが、そっとしておいてやれよ!!と思わずにはいられませんでしたね。そのシーン以外にもまったく理解できない行動が多いものだから、テレビに杏が映ると若干不快な気分に襲われます・・・
そんなわけで、若い女優さんがバカという強烈なキャラクターを演じることに他人ながら少し心配してしまうわけです。まぁ、"バカ"というキャラを演じることを決断する後先考えず全力投球している感じは、”バカ”っぽいので適役かも?
こんな風に書くとバカが凄い嫌なキャラっぽいですが、凄くいい子ですよ。(本当に)
そういう意味ではオタ役は美味しいかもしれない、、、なんかの話で聞きましたが、オタの立ち位置は女子高生が感情移入しやすいらしいですし。
周辺情報ばかり流していましたが、アニメも漫画も面白いですよ!
そんな「女子高生の無駄づかい」7巻の感想です。ネタバレにご注意を。
「女子高生の無駄づかい」7巻 ビーノ氏著
かふぇ
猫好きだけどそれを隠すノラの回。
”猫(かわいいもの)好きだけどそれを隠す”みたいなテンプレあざといキャラって正直に言うと苦手なのですが、こうしつこいくらいに重ねられるとなんか笑っちゃいます。ノラの別の側面の話なんてなかったですもんね。(笑)
この感じは「女子高生の無駄づかい」という作品の全体を通していえることで、1巻から3巻くらいまでは正直そんなに、って感じでした。一度打ち切られたという話もなんとなく分かる、、、かも。
でも、ある程度”分かりやすい”性格をしているキャラが毎回似たようなギャグを繰り返すことで、次の展開に一種の期待感をもつようになっちゃうんですよね。
そして、だいたいその期待通りの展開になる。くるぞくるぞ、きたー、みたいな。
7巻になった今、それが私にササるようになりました。(笑)
ネコに好かれようと努力しているノラがいながらも、ネコがすきなのはワセダだったり、隠そうとしているけど"太客”なのが簡単に即効でばれたりするのは、まぁそうなるな、って感じで笑っちゃいました。
加えて、ビーノ先生ってなんか独特の世界観を持っているんですよね。
セリフ回しもそうですし、演出方法も独特なのでなんとなく予想できる展開になってもどこかで裏切られる。
それが分かるのが次のリリィとやまい(山本さん)の話。
やじうま
りりぃとやまいの組み合わせは珍しい。それだけでちょっとワクワク。
予想できるところがある、みたいなことを書いたけどイキナリ嘘だったかもしれません。
さて、本題の独特の世界感。
「女子高生の無駄づかい」7巻 ビーノ氏著
この女子高生カップルの喧嘩の画面をワイドショーみたいにする構図に、いきなりダニの話、、、しかもダニの話を続ける先輩(笑)
なんでこんな風な展開にしようと思ったのでしょう。私には一生理解できないと思いますが、強烈個性キャラの繰り出す期待感のカウンターとしてこの裏切りがあるんですよね。
このギャップ好き。
あと、帰ろうとはしごを降りるけど、結局のぼってしまうとこがよかった。
けんか始まってなんかやばば(=やばい)って感じのとこの感じや、うきうきで続きを見ようとするとこ。このとき感じた面白さの種を正確に表現することはできないですけど、臨場感がありつつ楽しげでよい。
きっかけ
アニメでもあったオタの昔の漫画の話。ツヤベタ祭りで笑いをとりつつ、ばずったりスカウトされたりちょっといい話風でしたね。
しかし一番よかったのはおまけのワセダとの絡み。
なんとなくワセダって普段は自分から低所得Pとしての姿を見せないと思うんですよね。やっぱ教師と生徒がついったーで繋がっているとか教職的にはちょっとあれですし。
それでもバズってたからつい話しかけてしまった感がよい感じでした。
漫画家(趣味人)としてのオタが出てきたらやっぱワセダでしょ!みたいな期待にちゃんとこたえてくれるお話でございました。
らのべ
男の妄想をあざ笑うかのようなお話ですね(笑)
でも、その味付け具合がいい感じで、素直に笑えました。
ストーリーには関係ないような気がしますが、男たちがロボに会いにくる?シーンで後ろで待機している3人がなんか好き。ちゃちゃを入れたいバカと気になるけど一応とめるオタと驚くだけの魔女。
まじょも含めて仲良し4人組になってますね。そしてオタのスカートみじけぇ。
「女子高生の無駄づかい」7巻 ビーノ氏著
「むしろ なんでロボあそこにいんの?」ってセリフに笑った。最後までロボ関係ねぇぇ。
スキとか、笑ったとか、結構素直に書いていますが、普段はこんなに笑うことなんてありません。お笑いとかも積極的には見ないですし、そもそもギャグ漫画とか読まんし。
それでも引き込まれてしまうこの世界とセリフ回し。
まったく、なんでこんなんに笑ってしまうんだろうな。(ほめ言葉)
ひめ
ひめが主役と思いきや、なんとなくバカに焦点が当たっているように感じるお話でした。まじょの時と同じく、バカの善性がきらりと光っていました。
割とまじでバカを見ているとイラつくのですが、こういう話をみると自分の狭量さに落ち込みますね。なんて。
なんとなく感じていて、この話で焦点を結んだことがあるのですが、女子無駄のキャラってあんまりヘイト集めない感がうまいですよね。
というか、ヘイトで商売していない。
冒頭に書いているとおり、割とテンプレキャラかつ世の中のこんなキャラあるあるを書いているのですが、それを皮肉ってない感じがいいなぁ、と思います。
世の中のあるあるキャラを上から目線でバカにして共感を呼ぶ漫画って多いです。特に女性作者の漫画。漫画の中までさりげない(あからさまだけど)マウントをとる姿に辟易としてしまいます。
が、女子無駄の書きかたってあるあるキャラやシーンをネタにしてるんですが、どこか可愛げがあり嫌味のない造形をしているんですよね~なにかあってもギャグを挟んでバランスとってくるし。
今回なら下のシーンみたいな。
→
「女子高生の無駄づかい」7巻 ビーノ氏著
漫画の中でまで現実である嫌な感じを見たくないので、こういうところは本当に安心して楽しめます。
そして、やっとストーリーに触れますが、この子アニメの最後でちらっと出てきた子ですよね。隠れていたのはこういうわけがあったのかぁ。
ロリの話もありましたが、ちょいちょい人間(少女)のコンプレックスを直球で描くストーリーが盛り込まれます。女子無駄といえば、イコールでバカの他人の目を気にしない感じ(デリカシーのなさ)が満載という先入観が刷り込まれているので落差が凄い。
まじょもロリも身近にヒスイやリリィという強力なサポーターがいたのに対して、ひめにとっての味方は心の中のバカだけでした。
「女子高生の無駄づかい」7巻 ビーノ氏著
それでも一つ上の恩人の言葉を胸に、誰も知らない土地で決意し動き始める姿はかっこよい。彼女はなりたい自分になれたのでしょうか。
”持っている”りりぃを避けるあたり、まだ彼女は自分に十分な自信がなく、だからこそ自らを奮い立たせながら生きているんだろうな。ボクサーのビッグマウスに近いものを感じます。
そんな中、恩人はほしい言葉をかけてくれました。きっと転機になるでしょう。友達もいい人そうだし、報われてよかったねぇ。
泣き出すところの無言で涙を流すシーンは印象的でした。たまっていたものが堰をきって流れ出すような?ドラマチック!
「女子高生の無駄づかい」7巻 ビーノ氏著
あそびあそばせでもありましたが、化粧をとると目がちっさくなる描写が割りと大胆な変化で驚きます。
実際にこんなに変わっているところはあんまり見たことないですけど、女性からしたらそれくらいの違いと感じているものなんかねぇ。
ふたつ
化粧なし+派手な髪型だとなんか変でしたが、ポニテだと素朴な感じで可愛いですね。
そしてお父さんと仲よし親子という感じがずっとそのまま。なんだかんだ、このおっちゃんのさっぱりした性格は結構好き。ラーメンはこってりしてるけど。
やっぱこういう環境でバイトしているとにおいがつくもんかね。
この話もいい話だったんだけど下ネタ?被せてきてるのがおもろい。あと最後のほうのバカの大ゴマ。史上初じゃない?バカにこんなに面積使ったの?
上でも書きましたけど、いい話を書いても1話のなかでギャグに重心がくるようにバランスとってくるのが女子無駄って感じ。
ほかに3話あったけどとりあえずここまで。
おもちゃの回とか結構好きなんですけどちょっと疲れました。(笑)
まとめ
いやー楽しい巻でした。
どんどん女子無駄ワールドが確立されてきて、ちょっとしたことで笑ってしまいます。なんとなく「ひなまつり」っぽい。
新キャラも増えてきましたし、1年と2年の絡みがあればよいな。