【ほぼネタバレなし】漫画「幼女戦記食堂」感想 ヴィーシャが好きなら見てほしい
こんちには、へるもです。
書こうかこうと思っていたんですが、仕事が忙しいとなかなか筆が進まないものですね。
漫画「幼女戦記食堂」の感想です。
京一著 幼女戦記食堂1巻
「食べ物もの」の皮をかぶった「幼女戦記の日常」
まさかの食べ物ネタできました。硬派の戦記物のようでコメディチックなストーリーと美麗な絵で攻めてくる幼女戦記らしいといえば、らしい。
アマゾンのレビューだと★1~5が満遍なくあり、それぞれの比率が15~25%に収まっているのが面白いところです。
レビュー数が24とこの手のスピンオフとしてはかなり多い印象を受けます。意外と期待されているのではないでしょうか。
中身は「幼女戦記の日常」?
ストーリーとしてはターニャ率いる大隊がひょんなことから食べ物の話題になり、それを食すというものなのです。
が、読後感としては「食べ物もの」というより、「キャラの解釈を少し誇張したサイドストーリー」を読んだときのそれに近かったです。
大隊やゼートゥーア准将が出てきて、それぞれが食べ物に対してどんな印象をもっているかという題でアンソロジーを書いたというか。
普段はあまりスポットライトが当たらないキャラクターについて触れられるだけでも、本作を手に取る価値はあると思います。
(若干キャラの造形に差があるので注意が必要ですが、幼女戦記ならいつものことかも(笑))
ストーリーは微妙?
悪くはない、悪くはないんですよ。それどこらか寧ろなんか惜しい。
ただ、奥行きのないストーリーとありふれたコメディ描写、という感じは否めませんでした。漫画単体としてみたときの完成度は平凡でしょうか。
原作があり、かつ食べモノネタであるという縛りがあるので、これはもうしょうがないのです。
ただ、漫画の魅力はストーリーだけにあらず!ここからは魅力について触れて生きたいと思います。
物語でも食べ物じゃなくてキャラを見よ
幼女戦記10巻 東條チカ著
これは管理人だけかもしれないんですが、正直、食べ物よりキャラクターの印象が強い(笑)
というのも、漫画「幼女戦記」もそうなんですが、人物にしても服装にしても、丁寧に書かれているんですよね。
もちろん食べ物もちゃんと書かれているんですが、どうしても人物に目が行ってしまいます。
食べ物を題材にしているだけオフの姿が書かれることも多く、これは漫画版ですらなしえなかった快挙です。
幼女戦記のレビューを書き始めて気づいたのですが、管理人の好きなキャラクターはヴィーシャなので、服装だったり髪型だったりが変わった姿が見れるのはとても満足感があります。(笑)
シャツエプロンにポニーテールという破壊力!
幼女戦記10巻 東條チカ著
ちなみに少佐殿もこんな絵が出てきます。誰だお前は。
食べ物要素で「幼女戦記」がより深く楽しめるぞ
ほめているんだかというようなことを書いてきましたが、本作のメインテーマである食べ物ネタもいい味をだしています。
おすすめはおまけページの食べ物の紹介です。
というのも、原作でも食べ物についての話題も頻出し、たとえばK-ブロット(でしたっけ?)の味はひたすらに酷評されていますが、正直イメージがわきませんでした。
が、「勇気のある方は、じゃがいもを一度腐らせてから乾燥させてパンを焼き・・・」がかかれているのを見ると、確かにまずそう、と説得されていました。
おまけページには、その他にもワインなど、原作や元ネタの背景となる舞台での食糧事情が書かれています。
どんな世界でいきているんだろうということを考えるのが好きな管理人にとっては結構良いなと思うコラムでした。
巻末にはレシピが書かれており、今度作ってみようかなと思っています。
まとめ
つまり、幼女戦記やヴィーシャが好きなら一見の価値あり!です。
電子書籍は裏表紙とかなくて悲しいのですが、本作に関しては裏表紙に加えてカバーをはずしたときのページ(中表紙?)も入っています。(Book walkerで購入)
一般的に作者コメントがかかれている袖?も入っていますが、そこは特に何も書かれていませんでした。これはもともとそのような仕様なんでしょうか。
電子書籍の購入をためらうのは紙との差分が多いことなので、こういった丁寧な作業はやはりうれしいですよね。
ちなみに「幼女の皮をかぶった化け物」というフレーズが好きなので、頭の見出しはそれをパロディにしたものですが、お気づきになられた方はいらっしゃるでしょうか笑
そのほか、原作小説や漫画版のレビューも行っていますので、よければご覧ください。
小説
漫画(ネタばれあり、なし)
五等分の花嫁もおすすめです。毛色がまったく違いますが。笑