ラノベ「灰と幻想のグリムガル」14巻 感想 シホルの物語がみたかった・・・15巻が試金石【ネタバレあり】
こんばんは、へるもです。
灰と幻想のグリムガル14巻感想です。
例によってネタバレがあるのでご注意ください。
こちらは15巻の感想です。
灰と幻想のグリムガル14巻より 十文字青著 イラスト白井鋭利
本巻ではついに世界の成り立ちやハルヒロの目的がはっきりとした回でしたね!
リーダーとしての成長、仲間からの信頼はやはりうれしいものがあります。クザクとハルヒロの凸凹先輩後輩コンビが結構好きなんですよね。おれぇステルス先輩には何でも話せるんすよぉ、的な。
そしてランタやユメと分かれて、ますます深まるハルヒロ、シホルの絆。本命メリィ、対抗馬セトラというところで、この二人がぶっちゃけ強すぎる感がありますが、このオリジナルパーティ組の関係の行方も気になりますね!
次の10巻が待ち遠しい。
っていいたかった!
これは誰のストーリーなのだ?
フォルガン編からちょいちょい見えており、その後は顕著になったストーリーのなさが非常にストレスになってきました。
確かに各巻のストーリーは毎回あるのですが、「灰と幻想のグリムガル」という作品を見るに当たっての一貫した物語や世界観をもう感じないです。
私が見たいのはハルヒロたちが分けのわからない世界を乏しい情報でなんとかやりくりする冒険譚です。その中で描かれる関係性の移り変わりとか、パーティに芽生えた信頼、戦闘シーンでのぎりぎりさ、それを潜り抜けたちょっとした熱さが楽しかったのだと思います。
じゃーその先に何があるの?というのはよく分からなかったのですが、少なくとも現実への帰還とか、死者蘇生とか、”先”を感じさせるキーワードやエピソードがありました。
それがもう、、、登場キャラの半分はよく分からないキャラ、主人公はついていくだけ、文章の半分はナミダナミダナミダ・・・(読みにくい)。なんなんだこれは。キャラクターの負の部分、闇落ちを文章で表現しているのだろうと思いますけど、ちょっと多すぎるというか。おなかいっぱいだよ。
新キャラバンバン、ひたすら振り回される、抗いがたい現実というのは昔から一貫しているでしょ!といわれれば実は確かにそうなので、もう少し正確にいうなら「ハルヒロたちの冒険譚をもっと見たかった」ということになるのでしょうけど。
暗闇の中で輝く
灰と幻想のグリムガル14巻より 十文字青著 イラスト白井鋭利
今回のMVPは間違いなくセトラですね。もともと結構好きなキャラだったのですが、この巻で一番好きなキャラになったといっても過言ではないでしょう。
ジャンプの人気投票では実力派が票を集めるということですが、セトラはまさしく実力派です。偽メリィとの会話の部分のように頭がよく、冷静なキャラというのは安心感が凄い。
これまで有耶無耶になっていましたが、メリィはもうメリィというだけの存在ではないようです。セトラに看破された元メリィは全くそれを隠しません。会話を聞くに、どこかの里で出てきたアメリカ人(ジェシー)が入っている模様。
メリィは死んで別の何かが入っているのか、メリィは別の何かの一つになってしまっているのか。前者だとつらいな~
灰と幻想のグリムガル14巻より 十文字青著 イラスト白井鋭利
カラーイラストのメリィが可愛くなさ過ぎてびびったのですが(美女ヒロインのはずだぞ!)、中身が男なら納得ですね。(笑)
ちなみに中身がクザクとの遭遇シーンではちゃんと可愛いです。2つのシーンはそれぞれセトラ、クザクから見たメリィなのかも。
でも、メリィってこういうときに手を振るようなキャラでなく、内心では喜んでいるけどはしゃぐのが恥ずかしいから静かに微笑んでいるようなキャラの気もします。やっぱ中身は違うんだろうな。
灰と幻想のグリムガル14巻より 十文字青著 イラスト白井鋭利
というか、全体的にセトラかわいいな!登場シーンが多くてうれしいです。というかヒロインらしいヒロインのメリィサンの中身がおっさん(推定)になってしまった今、セトラがいなかったらどうなっていたことか。
そしてシホルさんは・・・
魔女化シホル(邪教崇拝)
灰と幻想のグリムガル14巻より 十文字青著 イラスト白井鋭利
ぐあーこんな分けの分からない展開じゃなくて彼女だけのストーリーとしての魔女(トリックスター)化を見たかった。デザインとかナミダが武器なところも凄くいいし。
マナトやユメとの別れ、ハルヒロとの関係性の変化、クザクとのコミュニケーション、シホルのコンプレックス。数年かけて培ったシホルの物語が、まさか全裸になってなみだなみだでエンバに食われて終わるとは。
まだ終わってないけど。
古参キャラシホルへの祈り
シホルもね。いいキャラなんですよ。内気一辺倒だった序盤に比べてユメにも怒るときは怒るようになってたし、能力的にはサブリーダー、オリジナル魔法という彼女だけの進歩を見せるようになってきていました。
たぶん最初からそんな設定があったわけじゃなくて、キャラクターとして成長した結果そうなったわけだと思います。ぽっと出には出せないような存在感を放ってきつつあったのに、見せ場のシーンがこんなに簡単に消費されてしまうとはなぁ。
表紙みたいに、ハルヒロと並んで会話しているシーンが見たかったなぁ。
パーティ離散してしまったけど、適と遭遇してもなんだかんだ連携がよくて無事に勝てるし、俺ら結構大丈夫だよね、みたいな。昼とかは口数少なくやったねって微笑みあうくらいだけど、夜はお互いにちょっと本音を話す、みたいな。
上でも述べましたが、二人はもはや最後のオリジナルメンバーですからね。
そんな二人が好きな管理人へのご褒美がほしい。
今後
灰と幻想のグリムガル14巻より 十文字青著 イラスト白井鋭利
まさかのリセット!!残してきた二人の存在が意味を持ちそうです。
レスリーキャンプで聞いた声って何?ひよむーって最初に出てきたよね?”アウェイク”したのはどこ?引き離される二人は誰と誰?
(どうでもいいですけど、ひよむーが結構かわいくて笑えます。 )
色々と謎は深まるばかりです。
記憶リセットは日常的に行われていそうですが、それをにおわせる、カバーできる描写ってありましたっけ?記憶を消されていない人とそうでない人が出会ってお互いの認識の齟齬に困惑するシーンみたいな。
随所に出てくる”元の世界”の描写のどれかは実は、いわゆる日本ではなくて、グリムガル世界で消された記憶の世界の描写だったりするのでしょうか。マナトは確か「俺はそんなにありがたがれる人間じゃないような気がする・・・」とか言ってましたよね。
15巻でどう展開できるかが本作品の重要な部分を決める気がします。
たるみきった風呂敷をまとめたという意味で次の巻には結構明るさを感じているのですが、どうなることでしょう。
まとめ
読み返してみるとほとんど感想というより、もはや妄想の垂れ流しで、本巻の内容について触れられていません。アヒルとか。そこの考察を期待されてこのページを訪れてくれた方には申し訳ないです。
気が乗ればおいおい、ということで今回の感想はしめさせていただきます。
(12/26 夜 追記)
当ブログではなかなかないアクセスをいただいております。
この展開は色々な意味で波紋を呼んだ、と解釈できるのでしょうか。
こうあってほしかったという妄想の垂れ流し、というのはブログを通して何かをいい方向に持っていきたい、というこのブログの趣旨からは少しずれたものになってしまっています。
シホルの物語を中心にもう少し、年末までには書き足したいと思いますのでまた気が向いたら足を運んでいただければ幸いです。
(12/29 夜 追記)
長すぎたのでわけました。
私達もハルヒロ達と同様に「妄想と狂気のパラノ」を旅していたのかも。
そう考えると決して駄作と決め付けるべきでなく、むしろ何年たっても不意に思い出してしまうのだろうと思わされるような13、14巻でした。
少し否定的なことを多く書いてしまったので、再解釈し肯定的にとらえた記事です。
やっぱ駄作だったなと思ったままグリムガル14巻を終えるのはもったいない。
良い記事になったと思うのでよければぜひ!(自画自賛)
14巻はよかったんだよ!分かりにくいだけで。
好きなキャラはメリィだけど、語ってしまうのはシホルなんだな。
書いたけどアクセスないので見てください(懇願)
アニメの感想です。9話は至高だと思う。
グリムガル世代はAudibleを使うと幸せになれる。(誇大広告)
1~3万円の時計を高いとは言えない時計業界の恐ろしさ。庶民的には十分高いんですがね、、、そのあたりの値段のよさそうなものを見繕いました。
まさかの実質70%off!? セール情報(~2020/5/7)
bookwalkerでとてもお得なセールが告知されていたので、情報シェアです。
他の記事にもいくつか書いているので、見たことある方はとばしてもOKです。
bookwalker公式サイトより
ちなみに5月7日までbook walkerでコイン40%還元セールが行われており、一部はなんと半額というとてもお得なセールが行われています。
つまり、漫画は200円弱で購入できるという、、、book walkerは購入後に15分後でコインが還元されるので1巻を購入したコインで2巻を買うことが出来るという素晴らしい制度を誇っています。
ヤフーとかメルカリとかで1ヵ月後にポイントが還元されて、だけど何を買おうと困ることが多いのですが、bookwalkerは余すことなく使えるんですよね。
あと、幼女戦記はあまり関係ないですが、 管理人のお勧めをちょっとだけ紹介しておきます。
bookwalker公式サイトより
この中だと、半額+コイン45%還元に当てはまるのは「幼女戦記食堂」「異世界おじさん」「ガンスリンガーガール」「ロード・エルメロイⅡ世の事件簿」ですかね。
ガンスリンガーガールはそこそこ古い作品なのですが、ランキングの上のほうにあるのがうれしい。きっと大人がこのタイミングで大人買いしているんだろうな。
あと、異世界おじさんは今伸び盛りな作品で最新刊が凄い売れたらしいです。その内アニメ化するんじゃないかなぁ。セガが出てきたり、35歳のおじさんがギャップに驚いたりする部分は30代陰キャの共感を絶対に得れると思うので、これも読んでほしい作品ですね。(笑)
どれも面白い作品なので、コロナで暇な方は是非どうぞ。